中島啓太は気持ちを強く、目標へ向けて真っすぐ突き進むのみ

◇メジャー第4戦◇全英オープン 事前(11日)◇セントアンドリュース オールドコース（スコットランド）◇7297yd（パー72）

中島啓太がアマチュアとして最後の海外メジャー大会に挑む。昨年11月の「アジアアマ」、さらに年間最優秀アマとして「マーク・マコーマックメダル」を受賞してつかんだ出場の機会。4月に「マスターズ」、6月には「全米オープン」に出場したが、いずれも予選落ちを喫して悔しい思いを味わった。

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「(メジャーで)予選、落ちてもしょうがないとかは許せなかった。今週は強い気持ちで戦えたらなと思います」

初めてのセントアンドリュースはワクワクさせてくれるコースという

前週の9日（土）からラウンドを開始し、開幕に向けて準備を進めてきた。スコットランド特有の風に硬い土壌と、シビアなセッティングにも耐えられるように国内の時から使用するクラブを考えながら来た。「予習はしてきたけど、実際回ると全然違いますし、来たほうが楽しいし、ワクワクするコース」

ホテル越えの17番やグリーン手前に「罪の谷」と称されるくぼみがある18番など名物ホールを含め、「難しいなという印象は強い。クラブハウスの雰囲気やスタートと最終ホールのフェアウェイがつながっているのとか、歴史を感じるところも多くある」と初めて訪れた“ゴルフの聖地”に胸を高鳴らせた。

世界一のゴルファーが顔をそろえる大会でアマの集大成

トップランカーが集まる舞台ながら、アマチュアでも「予選通過」はしたい。何度か繰り返した「戦う」という言葉にそれがにじみ出ていた。今大会に帯同しているナショナルチームのヘッドコーチ、ガレス・ジョーンズ氏から「バンカーに入れないこと」と「3パットをしないこと」を重点的に言われている。自分と同じ苗字の読み、中嶋常幸が1978年の当地の大会ではまった17番のポットバンカーも警戒すべき場所のひとつだ。

「この試合だから、こうするとかはないけど、アマチュアのキャリアも少なくなっている。最後のメジャーでしっかり戦って、いいところで終われるように頑張りたい」。世界のトップアマとして“ゴルフの聖地”に立つ22歳はプロ転向前の集大成として、弱気になることなくクレバーに攻めていく。(スコットランド・セントアンドリュース／石井操)