タイガー・ウッズは午後にアウト9ホールで練習ラウンドを行った

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報(4日)◇オーガスタナショナルGC（ジョージア州）◇7510yd（パー72）

タイガー・ウッズは果たして本当に出場するのか？ マスターズウイークに入ったオーガスタの視線はその一点に集中している。昨年2月の自動車事故による故障からの復活を目指すウッズは連日、当地で練習ラウンドを敢行。4日（月）は午後3時前からジャスティン・トーマス、フレッド・カプルスとコースを回った。

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1番ティにウッズが姿を見せると、オーガスタナショナルGCは大騒ぎ。パトロンが列をなして3サムを待ち構え、その姿を追った。事故で右足に大けがを負ってから1年2カ月。木曜日のティオフまでに出場を決めれば、2020年11月の本大会以来の公式戦復帰となる。

62歳のカプルスはかねてウッズの兄貴分であり、親友のひとり。普段から連絡を取り合い、オーガスタでも何度もコースチェックを一緒にしてきた。今年は昨晩、「あしたの午後3時からプレーしよう」とメッセージが送られてきたという。

9ホールを一緒に回り「ミスショットはほとんどないし、ドライバーショットも良かった。彼は機能している」とウッズについて語った。ショットの状態はトーマスと比べてもそん色ないと見ており、パッティングについては過去5勝の経験が生かせるという。

ラウンド中は依然として右足を少し引きずる仕草も見せている。精力的に調整する様子に「やりすぎなければいいが、それが問題だ。『あしたはどうするんだ？』と私がたずねてしまうほどだからね」とカプルス。「火曜日も水曜日もすべてうまくいってくれることを祈っている。木曜日にはティアップしてくれるだろう」と話した。

相次ぐ故障、そして一命を取り止めた大事故さえも乗り越えようとしているウッズを、「正しい言葉が見当たらないが、衝撃的ではない。彼は史上最高の選手だから」と表現する。「痛みは誰しも、いつでもあるさ。だが彼はああやって打てる。問題は歩くこと。72ホール歩ければ、チャンスはある」と6回目の優勝の可能性すらほのめかした。（ジョージア州オーガスタ／桂川洋一）