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金メダリストに「スキのあるゴルフ」 金谷拓実は中盤に3パット2回

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー 初日(23日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

プロ転向後、初のマッチプレーは黒星がついた。金谷拓実はグループステージの初戦でザンダー・シャウフェレに3&2(2ホールを残して3アップ)で敗れた。一進一退を繰り返した後、オールスクエア(AS)で迎えた9番から3連続で奪われ、世界ランキング9位に対して劣勢を強いられた。

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序盤3番で先行された金谷は4番(パー3)で5mのフックラインを沈め、この日最初のバーディ。5番で再び後退した直後の6番(パー5)も、1WショットをOBゾーンに打ち込んだシャウフェレを横目に、パーを拾って再びASに戻した。8番ではバンカーからの3打目をピンのはるか右に打ち出し、グリーン外から下り傾斜を伝わせ、2mに寄せてパーセーブ。流れを渡すまいと必死だった。

PGAツアー4勝、そして「東京五輪」の金メダリストからの勝機が遠ざかったのはハーフターンの前後。9番で下りの15mから3パットを喫して一歩後退、シャウフェレが2打目を1mにつけた10番で2ダウンにされた。

「フロントナインから後半に入るところで、ちょっと焦った部分もあった」。11番(パー3)、相手のパーが確定した後の6mのバーディパットはタッチが強く、返しの1.2mがカップ左に外れて痛恨のボギー。「アップを狙った結果? まあ、でもちょっとひどかったですね」と勝負所のファーストパットを悔やんだ。

ドーミーホールの15番で残り162ydの第2打をピン右4mにつけ、バーディで食い下がったが、16番(パー5)で終戦。終盤の粘りについても「それまでのプレーが残念」とため息をついた。持ち味である正確性を要所で欠いたプレーに「やっぱり途中もそうだし、スキのあるゴルフをしてしまった」ことが悔しい。

「まだ2試合あるので頑張りたい」。2日目は世界ランク23位、パワーゲームを得意とするトニー・フィナウ戦だ。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

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