シェフラー2勝目でポイントランクトップに浮上 松山英樹20位
2022年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード
期間:03/03〜03/06 場所:ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)
目の前には好敵手 シェフラーに宿る負けず嫌いのDNA
◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 最終日(6日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7466yd(パー72)
3日目に平均スコア「74.065」を記録したベイヒルは、一夜明けてタフさを増していた。スコッティ・シェフラーも「きのうがあんな(難しい)状態だったから、もう少し楽にしてくれると思っていた。きのうよりもハードになっていて驚いたよ」と明かす。
<< 下に続く >>
思わず目を疑ったほどのセッティング。壮絶なガマン大会にあって、ピンチの連続だったサンデーバックナインでボギーを1つもたたかなかった。
松の枯れ葉の上から無理やりフックをかけにいったセカンドが20ydほどしか飛ばせなかった15番は、7mをねじ込むパーセーブ。続く16番(パー5)もティショットはバンカーより右のラフに沈んでいた。バンカー内にスタンスをとった2打目は50ydほど先のラフへ飛ばすのが精いっぱいだったが、池の手前からの4打目を2mに絡めてしのぐ。首位で迎えた最終18番も20m超のロングパットをOKの距離まで寄せ、パープレー「72」で耐え抜いた。
同組のビクトル・ホブラン(ノルウェー)は1歳下ながら、自分より先にPGAツアーで優勝を積み重ねてきた24歳。昨年9月の欧米対抗戦「ライダーカップ」でもダブルス戦でぶつかった。「彼のゲームには弱点がない。本当にタフな選手」。目の前で優勝を争うライバルがハートに火をつけてくれた。
「妻に言わせれば、僕はボードゲームでもなんでも、普段から本当に負けず嫌いらしい。コンディションが厳しくなって、(強豪選手が集まって)フィールドが分厚くなると、一層気持ちがエキサイトするんだ」。ガッツあふれるメンタリティ。この日は来週87歳になるという祖母が18ホールを歩いて応援してくれた。「18ホール全部だ。良い遺伝子だよね。おばあちゃんに拍手!」と笑った。
2月の「WMフェニックスオープン」でようやく初優勝の扉をこじ開け、直近3試合で2勝目。フェデックスカップポイントポイントレースでトップに立ち、最新世界ランキングも初のトップ5入りとなる5位に浮上。堂々の看板プレーヤーとして、ツアーの威信をかけた旗艦大会「ザ・プレーヤーズ選手権」に乗り込む。(フロリダ州オーランド/亀山泰宏)