<スコア>ウェイストマネジメントフェニックス
2022年 WMフェニックスオープン
期間:02/10〜02/13 場所:TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)
3連続ボギーもなんの 松山英樹は挽回の「68」発進
◇米国男子◇WMフェニックスオープン 初日(10日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)
“スタジアム”ホールは穏やかな気持ちで迎えられた。巨大スタンドに外周を覆われた16番(パー3)。先に打ったパトリック・カントレーはグリーオンしたにもかかわらず、ピンから遠くブーイングを浴びせられていた。続く松山英樹は冷静にPWでピン左奥6mにつけて歓声を響かせ、無難にパー。表情柔らかく次のホールに向かった。
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過去2勝の大会で序盤は自ら「オーバーパーを打ちそうな雰囲気」を漂わせた。出だし 1番からバーディ発進した後、思わぬ形でスコアを落とした。段が複数あるグリーンをめがけたアプローチのミスが相次ぎ、3連続ボギー。「自分の状態が良くなかった」とエンジンがかからず、カントレー、ジャスティン・トーマスの後塵を拝す展開になった。
ティショットが安定せず、9番では強烈なフェアウェイバンカーから強烈な左足上がり2打目を豪快にかち上げてグリーンにのせパーセーブ。カムバックのきっかけは、1Wショットで初めてフェアウェイをとらえた後半10番だった。ウェッジでの2打目をピン奥1.5mにつけ、続く11番は4mを沈めて2連続バーディ。「10番でバーディを取れて、11番で流れを切らさずに取れたのが良かった」
さらに13番(パー5)ではフェアウェイから残り245ydの2打目を4Iでカットボールを放ち、ピンそば4mにピタリ。「パター以外(の2打)はあまり良くなかった」と不満げでも、イーグルで出遅れ回避を確実にした。
名物パー3(16番)の次、1オンが可能な17番(332yd)で3Wでの第1打を左の池に落とした。最終18番で3mのチャンスを外したことも悔しいが、「68」は暫定首位と4打差の3アンダー18位。序盤の慌ただしさを思えば「17番のボギーはいらなかったですけど、悪くはないと思います」と言えた。
各選手が例年以上に「硬い」と評するグリーンで、松山はこれまでスピードへの適応に苦労してきた。パッティングについては「良い感じでストロークできるようになったけど、グリーンのスピードがなかなかイメージできない。気持ち悪い感じはあるけど、途中入ってくれたので良かった」と警戒心を解かない。上位をキープしながら適応しさえすれば、アーノルド・パーマーらに並ぶ大会3勝目、そしてシーズン3勝目も見えてくる。(アリゾナ州スコッツデール/桂川洋一)