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2022年 WMフェニックスオープン
期間:02/10〜02/13 場所:TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)

似てる?似てない? スリクソン契約のケプカと松山英樹のクラブ選び

◇米国男子◇WMフェニックスオープン 事前情報(9日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

住友ゴム工業のダンロップは昨年11月、ビッグネームを契約選手に迎えた。ブルックス・ケプカはパワー、テクニック、メンタルどれをとっても超一流のアスリート。同じく同社と用具使用契約を結ぶ松山英樹を中心に、米国でプロをサポートするツアーレップの宮野敏一氏の言葉からは2人のメジャーチャンピオンの相違点が浮かび上がってきた。

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クラブ選びに関して、そもそも2人は持ち球が異なる。1Wショットでドローボールを基本にする松山に対し、ケプカは鋭いフェードが武器。「松山選手は捕まるクラブを好みますが、それに比べるとケプカ選手は少し“逃げる”もの、基本的にはフェードを打ち続けられるものを選びます」と宮野氏。

「フェードボールも各種ありますが、打ち出しで一度しっかり左に出て、右に戻ってくる弾道が好み。打ち出しから“すぐに逃げる”ようなクラブは最初から候補に入りません」。1Wは現在、両者同じ「ZX7」を愛用するが、ライ角などは全く異なる。重心は松山のモデルよりもかなりトゥ側に寄るイメージだ。

「お互いでクラブを交換してプレーしたら、“ゴルフにならない”かもしれない」というのは、各クラブに装着されるグリップの違いにもある。「太さがものすごく違う」。パターを除き、松山がイオミック社製、ケプカはゴルフプライド社のコード入りを愛用するが、「松山選手のグリップはPGAツアー選手の中でも最も細い部類。ケプカ選手はかなり太く、重い。通常グリップは50g台のものがほとんどですが、彼は約70gもあります」

一方、類似点はどちらも一般的にボールが上がりやすく、“易しい”とされるヘッドを敬遠しないこと。アイアンはケプカの「ZX7」、松山の「Z-フォージド」ともに「マッスルバックにしては易しい仕上げ」で、弾道が操れる範囲でミスへの許容性も求めている。

コース上ではいつも冷静、少々不愛想に見えるのも共通点かもしれない。ただ、2人とも戦闘モードとリラックス中の表情はあまりにも違うとか。「見た目がちょっと怖そうで、2人とも根は優しく、気遣いができるタイプ」。ケプカの趣味はスポーツ観戦で、今週はスリクソンのツアーバン(クラブやボールなどのギアを積載、調整する大型車両)でずっとサッカーの試合を眺めていた。「『日曜日は夜にアメフトの試合を見たいから、(月曜に)コースに入るのは遅くなる』と言ったりするんです」

2週前の「ファーマーズインシュランスオープン」。初目のラウンド終了後、1W選びに苦心していたケプカの姿を見た宮野さんは翌朝、コース近くから車を飛ばしてロサンゼルス郊外のオフィスに代用品を取りに帰った。往復4時間の早朝ドライブを経てティオフ前の練習に間に合わせた。スタート後、観衆に紛れてプレーをチェックしていると、突然ケプカから選手、キャディ用の飲み水を渡された。ちょっと乱暴に。

「ペットボトルが投げられてきました。周りのギャラリーにしてみたら、『なぜケプカが日本人にわざわざ…?』と思ったでしょうね。彼も少し、“ツンデレ”でしょうか…」(アリゾナ州スコッツデール/桂川洋一)

<2022年ウェイストマネジメント フェニックスオープンでのクラブセッティング>
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX7(10.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ D-LIMITED(70TX、45インチ)
フェアウェイウッド:テーラーメイド M2ツアー(3番16.5度)
アイアン:ナイキ ヴェイパー フライプロダンロップ スリクソン ZX7(4番―PW)
ウェッジ:クリーブランド RTX ZIPCORE(52、56、60度)
パター:スコッティキャメロン プロトタイプ
ボール:ダンロップ スリクソン Zスター◆(ダイヤモンド)

ダンロップ
大きな飛距離と操作性
発売日:2020/10/17 参考価格: 74,800円

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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