「全英オープン」テレビ放送予定
2021年 全英オープン
期間:07/15〜07/18 場所:ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)
全米より「2倍重い」全英の風 星野陸也は“決め球”で勝負
◇メジャー第6戦◇全英オープン 事前(14日)◇ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)◇7189yd(パー70)
開幕を翌日に控えたコースには、トーナメントウィークに入ってから最も強い風が吹いた。ただ、当地ではこれが日常。コースをよく知る大会スタッフは前日までが異常だったのだと口をそろえる。
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星野陸也にとっては初めての全英。松山英樹の欠場で日本勢トップランカーとして戦うことになったが、「そのプレッシャーはないですね(笑)。コースが難しくて、そっちのプレッシャーの方が大きい」と攻略に集中している。
5月以降に「全米プロ」、「全米オープン」とタフな舞台を続けて経験。太平洋を望むトーリーパインズもハードセッティングだったが、「ここは少ない風でも意外と影響を受ける。全米オープンとかと比べて(同じ強さでも)倍くらい重い感覚。海が近いからなのか…」。曇り空の下でドーバー海峡の方角を見やった。
球の高低、ドローとフェードを打ち分けて風を攻略するのは星野の得意分野。「ドローとフェードはどうなんだろう…(普段は)右から風が来てるからフェードでぶつけるっていうのもありなんですけど、横風でメチャクチャ持っていかれることもある。自信を持った球筋で“決め球”みたいに打っていかないといけない」。いつもの遊びゴコロは少しだけ控えめにして戦うつもりだ。
日の丸を背負う「東京五輪」も控える中、その翌週「WGCフェデックス セントジュード招待」への滑り込みもひそかに狙う。現在世界ランキング81位。7月26日、もしくは8月2日時点の世界ランク50位以内という“正規ルート”には大幅なランクアップが必要だが、昨年は欠場者との兼ね合いで当時76位のロバート・マッキンタイア(スコットランド)まで出場枠が回ってきた。
「今週の成績次第でWGCのチャンスがあるかもしれない。今年(世界ランキング)50位以内に行くことがひとつの目標というか、目安です。マスターズに行けるように」。鼻息荒く自然との闘いに臨む。(イングランド・サンドウィッチ/亀山泰宏)