金谷拓実が日本勢先陣、星野陸也は2日目午後4時スタート最終組/全英予選ラウンド
2021年 全英オープン
期間:07/15〜07/18 場所:ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)
失敗から学ぶマキロイ「偶然じゃない」予選落ち→優勝のサイクル
◇メジャー第6戦◇全英オープン 事前(13日)◇ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)◇7189yd(パー70)
前週の欧州ツアー「スコットランドオープン」に参戦した世界トップ15に名を連ねる6人のうち、ロリー・マキロイ(北アイルランド)はただ一人予選落ちを喫した。
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全英前哨戦での不安が残る結果にも「予選落ちは避けたいことだけど、この予選落ちは必ずしも悪いことじゃない。土曜日に数ホール、日曜日に1ラウンドできたことで、ほかの選手よりも少し先にプレーできた気分だ。気楽に構えて、準備を詰め込みすぎないようにしているよ」。予定より早くメジャー会場で練習ラウンドを始められたことを前向きに捉えている。
ただの“強がり”ではないことを後押しするデータがある。2018年以降のPGAツアーで予選落ちが9試合あったマキロイだが、直後のトーナメントで優勝したケースが3回。19年10月以来の勝利となった5月「ウェルズファーゴ選手権」も「マスターズ」での予選落ちから再始動の一戦だった。
「偶然の統計だとは思わない。僕はキャリアの中で常に失敗から学ぶことを大事にしてきた。苦戦したり、うまくプレーできなかったとき、自分のゲームについて、より多くのことを学ぶのがゴルフだと思う。なぜ今週はうまくいかなかったのか、自分なりに考えて次の週に生かすようにしている」
振り返れば、最終日に単独首位から「80」をたたいて失意に暮れた11年「マスターズ」もそうだった。「同じ状況になったとき、同じ過ちを犯さないように」と苦い記憶から目を背けず、「全米オープン」でのメジャー初制覇につながった。
ロイヤルセントジョージズGCでの全英は11年以来。10年前は117位に沈んだが、「あのときベストなプレーができなかった分、記憶よりもずっと良いプレーができている」とうなずいた。(イングランド・サンドウィッチ/亀山泰宏)