ボギーを打ってもすぐにバーディーを取り返した（撮影／田邉安啓）

◇米国男子◇AT＆Tバイロン・ネルソン 2日目（14日）◇TPCクレイグランチ (テキサス州)◇7468yd（パー72）

ロースコアが飛び交う展開により、予選カットラインは通算6アンダー（138）。昨年の「シュライナーズ・ホスピタルオープン」で記録されたPGAツアー記録の7アンダー（135）に迫るスコアの伸ばし合いになった。

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初日5アンダーの小平智は4バーディ、3ボギーの「71」に留まり、その6アンダー53位で2戦連続の決勝ラウンド進出を決めた。

この日は風が強い午後のティオフで、グリーン周りで苦労。「アプローチで止まりすぎたり、思ったよりも走ったり。上手く打っているつもりが、距離感が合っていなかった」。後半4番（パー3）では花道から3mを残してボギー、5番（パー5）は2打目をグリーン奥に運んだ後、ウェッジで3mオーバーさせてパーどまりだった。

支えになったのは1Wショット。フェアウェイは広いながらも外したのは3回だけで、安定感を発揮した。「きのうがちょっと悪くて。朝、自分のスイングを修正したら良くなった。大崩れしなくなったのはドライバーのおかげだと思う」と一安心した。

同組の選手もみんな予選通過した（撮影／田邉安啓）

カットラインについては「気にはなっていましたけど、自分のゴルフをするだけだと目の前のことに集中していた」という。同組の選手もこの日は伸ばしあぐね、「きのうとはうって変わってピリピリした」と明かす。最終9番（パー5）でルーク・ドナルド（イングランド）は4mのバーディパットを沈めて滑り込み。3人が笑顔で終えられた。

なお、記録の残る1950年以降の72ホールの最多アンダーパーは、2003年の「メルセデス選手権」でアーニー・エルス（南アフリカ）がマークした通算31アンダー（261）。昨年の「ザ・ノーザントラスト」でダスティン・ジョンソンが30アンダー（254）でそれに続いた。今大会、現時点で首位に立つサム・バーンズは17アンダー。更新の可能性も十分にある。（テキサス州マッキニー／桂川洋一）