松山英樹はスコアを1つ落とし26位に(Steve Dykes/Getty Images)

◇米国男子◇バレロテキサスオープン 3日目（3日）◇TPCサンアントニオ（テキサス州）◇7494yd（パー72）

ムービングデーにふさわしいプレー、目指したスコアは隣の選手がやってのけた。同じ3アンダーからチャーリー・ホフマンが「65」をマークして首位に1打差の通算10アンダー。対して松山英樹は「73」とスコアを1つ落とすことに。通算2アンダーの26位タイに後退し、優勝争いが遠ざかった。

＜＜　下に続く　＞＞

「3アンダーから5アンダーくらいで回れれば、チャンスにいれるだろう」という目標へ道筋を序盤から険しくした。1番でフェアウェイからの2打目でグリーンを外してボギー先行。2番（パー5）で残り108ydの3打目をピンそば1mにつけてバウンスバックしたが、4番で再びフェアウェイからショットミスを招き2連続ボギー。「やっていることがうまくいったり、いかなかったり。それが結果に出ている」と試行錯誤の波から抜けられなかった。

バックナインでは第1打でフェアウェイを外したのは2回だけ。安定したようにも見えたが、「ショットは全然立て直せていない」と厳しく言った。14番（パー5）、残り253ydで2オンを狙った一打はグリーンのはるか右に流れてパーどまり。「あんなミスをしているようじゃ上位には行けない」と切り捨てた。

2021年 バレロテキサスオープン 3日目 松山英樹 ハイライト

この動画は日本国内のみで視聴が可能です。US

厳しい表情で自ら評価できたのは終盤にかけてのパッティングだという。「悪かったのが、（2mを沈めた）13番のパーパット以降、少しずつ良くなっていった」。16番（パー3）で4.5m、最終18番（パー5）で3mのバーディチャンスも外したが、17番で2mのパーパットを決めるシーンもあった。「あした良いプレーをするためのきっかけになるかなと思う」

初日に4位発進を決めながら、2日経って首位とは10ストロークがついた。「トップは結構離されてしまった。それでもベストのプレーをして、風が吹けばまだまだ分からないと思うので頑張りたい」と、つかめるものがあると信じて練習をやめない。最終ラウンドは次週「マスターズ」（ジョージア州オーガスタナショナルGC）に向けた最後の18ホールだ。（テキサス州サンアントニオ／桂川洋一）