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2021年 マスターズ
期間:04/08〜04/11 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

松山英樹のオーガスタナショナルGCコースガイド/13番(パー5、510yd)

ゴルフの祭典「マスターズ」は4月8日(木)に開幕する。今年で10回目の出場となる松山英樹が会場のオーガスタナショナルGCの全ホールを解説。アーメンコーナーの最終ホール13番はバーディ、イーグルも狙いたくなるパー5。近年の同ホールの距離を伸ばすという議論についても独自の見解を示した。

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色彩豊かな花々が咲き乱れる13番は急激な左ドッグレッグのホール。第1打でティイングエリアに沿って真っすぐ打つと、トップレベルにあるプロの1W、3Wの飛距離では正面のラフ、松の枯葉が敷き詰められた木が伸びるエリアまで簡単に到達してしまう。

1Wで打つ場合は左サイドからせり出ている木のすぐそばを、高いドローボールで攻める必要がある。見た目では5ydくらいの幅を打ち抜く感覚。そうでないとフェアフェイに置けない」。高さ、横幅、回転のかけ方、すべてがそろって成功といえる一打になる。

また、「3Wを握ると(1Wのときよりも右を向くので)ティイングエリアでの視界は広くなるが、それでもストレートボールではラフまで行ってしまう。しっかりドローがかかったボールならフェアウェイに沿って跳ねてくれるが」というから厄介だ。

2打目のライは決まって強烈なつま先上がりからのショットを強いられることから、クリークが流れる左へのミスを警戒し「できれば短いクラブを持ちたい」というのが心理。「そう思うと、やっぱりティショットでリスクを背負って1Wを持って距離を出したくなる」

グリーン周りは奥にこぼすと難しい。バンカーショットになると、グリーンとの間に4、5ydの刈り込まれたエリアがあり、アプローチである程度距離を出さなくてはいけない。「グリーン面にのってからはクリークに向かって下っていく。刈り込みからはパターで打ったほうがいいかなとも思うけど、オーガスタ特有の芝に食われて、思ったよりも距離を出せない恐れがある。2オンさせることがバーディへの近道といって間違いない」

ところで、510ydの距離はパー5としては現代のゴルフ、ツアーの状況から言えばかなり短い。近年はオーガスタナショナルGCが隣のゴルフ場の土地を買い取り、ティイングエリアを後ろに下げて距離を伸ばすというプランがたびたび話題になっている。松山は「うーん、どっちでもいい」としたうえで、「あえて言うなら、僕は長くしてくれたほうがありがたい」と考えを口にした。

「なぜかというと、ティが下がれば、いま3Wで狙っている広いエリアに、1Wで真っすぐ打てるようになるから。かつ、2打目の距離が長く残るようになる。グリーンまでが遠いと判断すれば、すぐに『クリークの手前に刻もう』という気持ちになる。でも、今は2打目の残り距離がフロントエッジまで190ydくらいになり、多少のラフからなら『2オンを狙いたいな…』と考えたり、『でもつま先上がりのラフからはボールが飛ばないな…』と思ったり。すごく迷わされる」

コース上で欲とリスクが交錯する。“わずか510yd”だからこそ、トッププロの心理が操られている。

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