どれくらい飛ぶ!?米国男子ツアー平均飛距離ランキング
2021年 ザ・プレーヤーズ選手権
期間:03/11〜03/14 場所:TPCソーグラス(フロリダ州)
47歳・元世界ランク1位の姿勢 ウェストウッド「10年前の自分とは比較しない」
◇米国男子◇プレーヤーズ選手権 2日目(12日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72)
“第5のメジャー”の最年長優勝記録は2005年にフレッド・ファンクが樹立した48歳9カ月14日。来月48歳になるリー・ウェストウッド(イングランド)には2番目の年長記録がかかる。前週の「アーノルド・パーマー招待」でブライソン・デシャンボーとの激闘から2位に終わったベテランは今週も元気いっぱい。通算9アンダーの単独首位に立った。
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20歳年下の飛ばし屋とのバトルは、いま思い返しても楽しい記憶。「残念とは思わない。最終日は本当に楽しくて、ブライソンが良いプレーをした。17番、18番と良いショットが打てて、素晴らしいパーパットを決めて、彼を1打差まで追いつめた。自分のパフォーマンスには満足。試合に勝てるかどうかはコントロールできないものだよ」。昨年の欧州ツアー年間王者は達観している。
キャリアにメジャータイトルこそないが、2010年にタイガー・ウッズが守り続けた世界ランキング1位の座を奪ったのがウェストウッドだった。
ビルドアップされた肉体でボールをひっぱたくスイングは健在でも、今大会の全ホールでのドライビングディスタンスは277.5ydで全体107位。相対的なパワーの衰えはメンタルでカバーしている。「ここ何年かは心理学者と仕事に取り組んできた。自分ではどうしようもない結果よりも、プロセスを重視している。コントロールできるのは過程と楽しむことだけなんだ」
後輩たちの先頭に立って決勝ラウンドを迎える。「僕は10年前、本当に良い選手だった。世界一にもなった。でも2021年のリー・ウェストウッドと10年前の自分を比較したくはない。違う人間だから」。心はまっさらだ。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)