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2021年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード
期間:03/04〜03/07 場所:ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)

デシャンボーが湖越え370yd パー5予告通りの1オン挑戦

◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 3日目(6日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7454yd(パー72)

ブライソン・デシャンボーが大会の、ツアーの歴史に残るロングドライブを見せた。湖を反時計回りに半周する6番(パー5)。ティイングエリアで大きく息を吐き出し、1Wを振りちぎった。フィニッシュ直後にハザード越えを確信、ドラコン選手のように叫び、両手を突き上げると、ボールは370yd先のグリーン右のラフに到達した。

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1998年にはジョン・デーリーが湖の向こうのグリーンを5回(打ち直しの3打目以降は前方のティから)狙ってすべて湖に落ち、「18打」を記録した名物ホール。開幕前からデシャンボーは350yd先のグリーン付近を狙うと宣言し、風を待っていた。初日、2日目は右からの向かい風。そしてこの日、フォローになる北風を浴び、決断した。

6番ティに向かう最中、列を成したギャラリーの注目を浴びて「まるで18番で1打リードしているときみたい」な緊張感に包まれた。デシャンボーには「計算では届く」確信があったが、ファンからの重圧も感じていた。だから成功に「子どもの頃の気持ちみたいだ。興奮した」と感情が爆発。コロナ禍のこの1年、聞くことのなかった大歓声がよみがえった。

「まるで試合に勝ったときみたいな気分。水しぶきが上がらなかったのを見て、もう寒気がしたよ。やってやった! ファンが欲していたものを見せられた」

ツアーの計測値ではヘッドスピードは時速137マイル(61.244m/s)、347ydのキャリー(ラン23yd)をたたき出し、パー5の2打目の残り距離がわずか70ydになった。弾道計測器トラックマンの指標によると、PGAツアーでの1Wでの平均ボールスピードは時速167マイル(74.655m/s)。デシャンボーが記録した194マイル(86.725m/s)はそれをはるかにしのぐ。

集まったギャラリーは大騒ぎ。挑戦の前後で様々な声援やヤジが飛んだ。「『(脂質の高い)リブアイ(ステーキ)なんかを食え!』って言われたんだ。『いや、オレはヒレ肉が一番好きだ』って答えたよ」

同ホールではこの日、松山英樹ら5人がイーグルを奪った。デシャンボーはラフからの2打目でグリーンをショートさせ、3オン1パットのバーディどまり。それでも彼は、誰よりもエンターテイナーだった。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

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