松山英樹はリード、スピースと予選同組 金谷拓実は今平周吾と/全米オープン
2020年 全米オープン
期間:09/17〜09/20 場所:ウイングドフットGC(ニューヨーク州)
デシャンボー巨大化のモデルはケプカ 「全米オープン」後に新たな実験も
◇メジャー第1戦◇全米オープン 事前情報(15日)◇ウィングドフットGC(ニューヨーク州)◇7477yd(パー70)
度々物議を醸すこともあるUSGAのコースセッティングも、“科学者”の言葉を借りれば「素晴らしいテスト」だという。昨季肉体改造によって一気に飛距離を伸ばしたブライソン・デシャンボーは、メジャーの舞台でその効果を実感している。
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「ラフに入っていても、ウェッジや9Iでフロントエッジやグリーンの真ん中までなら飛ばせる。風など状況によってレイアップすることもあるだろうが、それが僕の飛距離の美点であり、アドバンテージだ」
昨季開幕前の公称205ポンド(92㎏)から10㎏以上増量した肉体のモデルとして、メジャーで圧倒的な成績を残すブルックス・ケプカを挙げる。「ブルックスは、ベスページブラック(2019年全米プロ)を力でねじ伏せた。僕はそれに憧れた。スイングが速くなり、より深いラフでもアドバンテージを感じられているよ」とうなずく。
度肝を抜く“マン振り”だが、自らの理論を外れることはない。ジャスティン・ジェームス、カイル・バークシャー、モーリス・アレンといった交流のあるドラコン競技のチャンピオンたちを引き合いに「僕のスイングは明らかに違う。彼らのようにスイングして、目いっぱい飛ばそうと思ったら、ボールスピードは時速5から6マイル、もしかしたらもっと伸びるかもしれない」と強調する。
変身を遂げて臨んだ初のメジャー、8月「全米プロ」で初のトップ10入りとなる4位。目の前の大一番へ意欲をみなぎらせつつ、新たな実験へのワクワクも隠さない。
かねて話題に挙げていた、ルール適合ギリギリとなるシャフト48インチの1W。「今週が終わったらテストするよ。シャフトの硬さが合わなくて、どこにでも飛んでいってしまう感じだったけど、LAGP(シャフトメーカーのLA Golf Partners)と協力して安定するシャフトを作っていて、ボールスピードを(時速)210マイル(93.88m/s)まで上げられるようにする。いまの自分と同じくらい安定して打てるなら、使わない理由はない」
幕を開けた新たなシーズンも、自信満々に我が道を歩んでいく。