クラッチパットの応酬 ラームとジョンソンの頂上決戦
2020年 ツアー選手権
期間:09/04〜09/07 場所:イーストレイクGC(ジョージア州)
2020年 ツアー選手権byコカ・コーラ
期間:09/04〜09/07 イーストレイクGC(ジョージア州)
「最高のショーに」 ラーム再びのジョンソン撃破に意欲
◇米国男子◇ツアー選手権 初日(4日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7346yd
「前週は彼(ダスティン・ジョンソン)から勝利をもぎとった。今回も奪いたいね」。激しいクラッチパットの応酬の末プレーオフで撃破した前週「BMW選手権」の再現を狙うジョン・ラーム(スペイン)が、早くも首位ジョンソンをとらえた。
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スタート前、ポイントランクに応じて設定された2打のハンデを1打に縮めて突入したバックナインは、まさに最終組の意地の見せ合いに。「彼よりも長いバーディパットを入れ続けた。僕がプッシュした」。12番で先に9mのバーディパットを入れると、ジョンソンに8mを決められた。13番では4mを沈めてプレッシャーをかけながら難なく3mを入れ返された。
ポイントレースでも世界ランクでも自身の1つ上、いずれもトップにいるライバルと詰まらない差。さらに15番では8mをねじ込んだがジョンソンに6mを沈められた。
「同じ組になるといつも互いに良いプレーをする。僕らは速いプレーを好むからリズムがあうのだろう」。16番、6mを入れたラームがバーディを奪い、ついに並ぶ。「16番以外の5バーディが(前半を含め)同じホールだった。僕は先に長いパットを入れて彼に“熱”を与え続けたんだよ」
「ドライバーが悪かったけど、パットが驚異的。ティショットを改善したい」とフェアウェイキープ率21.43%、パットのスコア貢献度+2.607と数字にも表れた18ホールを終え、意識を傾けるのはジョンソンだけでなく2打後方まで詰めてきた3季前の年間王者ジャスティン・トーマスの存在だ。
「JT(J.トーマス)が最高のゴルフをすることは僕たち全員の“熱”になるんだ。これはエンターテイメントでもある。最高のパフォーマンスを演じて最高のショーにしたい」と力を込めた。