「3Mオープン」ライブスコア
2020年 3Mオープン
期間:07/23〜07/26 場所:TPCツインシティーズ(ミネソタ州)
自粛期間で農家に転身!? ブレンドン・デ・ヨングは畑からコースへ滑り込み出場
◇米国男子◇3Mオープン 初日(23日)◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7431yd(パー71)
開幕まで間もない20日(月)に出場の知らせを受けたとき、ブレンドン・デ・ヨング(ジンバブエ)はトラクターに乗っていた。
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エントリーはしていたが、待機選手の10番手。さすがに望みは薄いとノースカロライナ州シャーロット郊外の自宅で畑仕事に精を出すつもりだった。電話があったときは「まさに畑の草を刈る準備ができていたところだったよ」。主催者推薦で参戦するはずだったティム・ヘロンに出場権が巡ってきたことで、空いた推薦枠で滑り込むことになった。
2015-16年シーズンにシードを手放し、今季出場は4試合。年が明けてからは2月「プエルトリコオープン」が最初で最後の試合となっていた。新型コロナウイルス感染拡大によるツアー中断も重なった間、むしろステイホームを満喫した。
「趣味」と語る農作業だが、複数の土地を所有し、畑の手入れにヤギや馬、鶏の世話と本腰を入れれば忙しい。「トラクターに乗って過ごす時間が長かったね。妻や子どもと、とても楽しんだ。ソーシャルゴルフはやっていたけど、それも多くない。そんなに練習していないよ」と笑うように、ツアープロという肩書きからは想像もつかない生活を送っていた。
急きょ決まった5カ月ぶりの試合の前半9ホールは6バーディ、2ボギーで、パーは5番だけ。せわしなくスコアを動かしながら折り返し、後半も1つ伸ばして「66」で首位と3打差5アンダー10位タイと好発進した。
9番で18mのバーディパットを流し込むなど、この日のストロークゲインド・パッティングは「+3.993」でフィールド2位。「期待してなかったけど、うれしい驚きだね。長いパットが入ってくれた。別にパットの練習もしてなかったんだけど」と、また笑った。