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選手にマイク、解説はリモート…再開のPGAツアー中継も“ウィズコロナ”

11日(木)開幕の「チャールズ・シュワブチャレンジ」(テキサス州コロニアルCC)で3カ月ぶりに再開する米国男子ツアー(PGAツアー)。無観客での実施、出場選手やキャディへの検査など感染予防策を徹底して試合を開催する。それは中継するCBSも同じ。“新しい放送様式”を模索しながら、再開初戦に臨む。

AP通信などによると、CBSのショーン・マクマナス会長は数名の選手から試合中にマイクを装着してプレーすることへの同意を得たと明らかにした。

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先月24日、タイガー・ウッズフィル・ミケルソンがそれぞれNFLのスーパースター、ペイトン・マニング、トム・ブレイディとペアを組んで戦ったチャリティマッチでは、出場選手がマイクを着用。パートナーや対戦相手、解説者との掛け合いを視聴者にもダイレクトに届けて話題を呼んだ。

今回は試験的に選手の声を拾うのみの形だが、かねてツアー側にマイクをつけてプレーすることを提案していたというマクマナス氏は「マイクを通じてテレビで観戦するファンを楽しませることができると、選手たちも気づき始めている」と話した。

ティイングエリアから降りた選手がテント内の無人カメラの前で事前に用意された簡単な質問に答える「インサイド・ザ・ロープ」と名付けた企画も準備している。

放送体制も様変わりする。アンカーのジム・ナンツは18番グリーンサイドのテレビ塔に1人で入り、隣に座るはずのアナリスト、ニック・ファルド(イングランド)はフロリダ州オーランドのスタジオからリモートで解説する。

コースには23台のカメラを配置。通常22人のメインプロダクションユニットを9人にするなど、現場で中継に携わる人数は約半分に減らした。コース外の放送スタッフもオーランド、ニューヨーク、ロサンゼルス、スタンフォードなどに分散することで感染リスク低減に気を配る。

長年「マスターズ」の実況を務めてきたことでも知られるナンツは「選手の協力も必要になるが、大きな違いを生むことができると思う」と新たな試みへの期待をにじませた。

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