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12億円を巡る最終戦、練習ラウンドで『グリーン使用禁止令』の異常事態!

PGAツアー関係者及び今週のFedEx Cupプレーオフ最終戦「ザ・ツアー選手権」の大会運営者は急遽、11日(火曜日)の「ザ・ツアー選手権」練習ラウンドで選手のグリーン使用禁止を発表、更に翌12日のプロアマも中止にすると明らかにした。理由は今夏の雨不足と異常な温暖気候により開催コース「イーストレイクGC」のグリーンの芝生が整っておらず、大会本選まで「安静」にすることが狙いだ。

練習ラウンドでの選手の「グリーン使用禁止」発令は異例中の異例だ。参加する選手たちは先週の「BMW選手権」最終日に知らされ、初めての体験に驚きを隠せずにいた。

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「そんなこと聞いたことがない。プロになってからもアマチュア時代もジュニア時代も合わせて、天気が良くて(プロアマと練習ラウンドのグリーン使用禁止)になったことは初めてだ。これは面白くなりそうだ」と、先週優勝したタイガー・ウッズは言った。

1,000万ドル(約12億円)がかかったプレーオフ最終戦直前のウォーミングアップで選手たちの練習内容は限られる。パー4のティショット、パー5の第2打までは打ってもよいが、グリーンに着地する及びグリーン上のパッティングも禁止される。グリーン周辺を歩くことや各種練習場での打ち込みは許される。

アトランタ周辺は今夏記録的猛暑に見舞われ、8月は32℃以上の日が28日、37℃以上の日が10日連続記録した。降雨量も少なく、イーストレイクGCの大きな特徴の一つ「ベントグリーン」の芝生が成長するには最悪の環境だった。イーストレイクGCのグリーンは同じくベント芝を用いているマスターズの「オーガスタナショナル」のグリーンと肩を並べる難易度を誇っていたが、今年から大きく変わりそうだ。また、「ザ・ツアー選手権」は去年まで11月初旬に開催されていた大会で、比較的夏場の気温の影響は受けにくかった。

選手たちは不満も不安も残るだろう決断。「ぶっつけ本番」で挑むグリーンを制したものが最終戦を勝つことになるのだろうか…。

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