「WGC HSBCチャンピオンズ」最終スコア
2019年 WGC HSBCチャンピオンズ
期間:10/31〜11/03 場所:シェシャンインターナショナルGC(中国)
石川遼「すげえヘタ」 洗礼浴びた2年ぶり米ツアー2週間
◇世界選手権シリーズ◇WGC HSBCチャンピオンズ 最終日(3日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7264yd(パー72)
「ZOZOチャンピオンシップ」は初日7位から最終順位は51位。「WGC HSBCチャンピオンズ」は14位から67位。心待ちにしていた秋のビッグトーナメント2戦を、石川遼が忘れることはない。シード喪失から2年ぶりにスポット参戦した米ツアー競技はいずれも、上々のスタートから後退して終えた。
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6年ぶりに参戦した世界選手権シリーズの最終ラウンドは「73」。インから4バーディ、1ボギー2ダブルボギーと出入りの激しいスコアになった。4日間で11バーディ、1イーグルを奪いながら、通算7オーバー。「新たな課題が見つかったので。それにも取り組んでいきたい。自分がもっと頑張るだけかなと思います」と必死に顔を上げた。
国内では今季2勝をマークして、2009年以来の賞金王のタイトルも見える位置にいるが、世界最高峰のレベルでは好スコアを続けられなかった。石川は今週「再現性が低い」と何度も口にした。「スイングの精度が低い」。ライやアングル、スコアの状況によって、その都度に適切なショットを繰り返せない。
特に今大会のシェシャンインターナショナルGCのようなスケールの大きいコースだと、弱点がより鮮明になった。「このコースに来ないと経験できないようなプレッシャーとかロケーションがあって、それに自分の今のスイングの精度が通用していないということが一発で分かった」という。
期待を持って臨んだ2年ぶりの米ツアーは、反省ばかり。ただ、覚悟もしていた。「世界の舞台で、こういったことを痛感する瞬間がないと自分としてはイヤ。今週、来て良かったと思う。先週と今週の2週間で、気づくことがたくさんあった。今の自分はヘタだな、と思った。そこは悔しいですけど、すげえヘタだわと思いました」
次週「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」(PGMゴルフリゾート沖縄)から日本ツアーの終盤戦を戦う。残り5試合。賞金ランキングトップの今平周吾を約1865万円差の3位から追う。「具体的な目標?言葉にするのは難しい。うまくなることを目標にしている」。10年ぶりの賞金王のタイトルよりも、ターゲットは高いところにある。(中国・上海/桂川洋一)