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「変えないのは退化」スイング改造に見る46歳・片山晋呉の哲学

2019/11/04 09:40


◇国内男子◇マイナビABC選手権 最終日(3日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7200yd(パー72)

プレーに役立つと思えば研究をし、次々と新しいものを取り入れる。練習場ではさまざまな練習器具を使い、長尺や大型ヘッドのパターも抵抗なく投入する。片山晋呉は言う。「こだわりが強いというよりは、最先端のものを取り入れているだけなんです」。そして46歳になったいま、今年2月から「これまでやったことがないくらい変えている」というスイング改造に取り組み中だ。

ベースとするのが、海外選手を中心に広まりを見せ、地面から跳ね返る力である『地面反力』をスイングに伝える理論。「これまでと真逆というか、まるで違うこと」と説明し、今大会でもショット前に、バックスイングからフォローまでを、上下動させる下半身と連動させる複雑な動きのチェックを繰り返していた。

「何十年というクセがついた」バックスイングの修正も加えているが、急激な変化によるリスクは覚悟の上。シーズン開幕当初は「もうグチャグチャ。自分でもビックリするくらい右や左へ曲がった」と振り返るが、9月末の「パナソニックオープン」あたりから確かな手応えを感じ始めたという。

以前よりも「キャリーで10ydは絶対に伸びている」と飛距離アップを実感し、通算12アンダーの13位で終えた今大会でさらに好感触は増した。「これでVISA(三井住友VISA太平洋マスターズ)やフェニックス(ダンロップフェニックス)に向けて、雰囲気が出てきたね」と2季ぶりのタイトルへ、自身への期待も高まりつつある。

46歳で敢行した大胆なスイング改造の先には、これからもツアーで勝ち星を重ねることと、4年後に迎えるシニア入りに向けた野望がある。「50歳になってもレギュラー(ツアー)でやれて、世界のシニアツアーでも活躍したい」。再び世界に挑むために必要なスイングの完成に向けて、「こんなに練習したことがないってくらい」の打ち込みを続けているという。

「僕の中で、変えないことは退化と一緒ですから。維持はいらない。46歳でこんなに上で戦えるのは、スポーツ選手として幸せなこと。だから、幸せになるために変えていかないと」。そう熱弁するベテランは、誰よりも若々しく映る。(兵庫県加東市/塚田達也)

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塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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