今大会の”主役”の1人となった堀川未来夢

北海道の恵庭カントリー倶楽部で開催されているツアー外競技「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権 レクサス杯」2日目。プロ1年目の堀川未来夢は午前に行われた2回戦で竹谷佳孝を2UPで下したが、午後の3回戦で同級生の22歳・今平周吾に4＆3で敗れた。

前日の1回戦で石川遼を破る金星を挙げた堀川は勢いそのままに戦い抜いた。「2回戦は大満足。自分の力を使いきった」と1度もリードを許さない試合運びで、竹谷との戦いに完勝した。

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引き続き行われた今平との3回戦。「同級生として意識していた。気持ちでは絶対負けないと思ったんですが」と意気込む対戦となったが、実績では相手が“格上”。昨季チャレンジトーナメント賞金王の今平は今季国内ツアーでトップ5に2度入る活躍を見せている。後手に回った堀川は前半2度のビハインドを追いつくなど、粘り強さも見せたが、8番（パー3）、10番と大事な場面でのショートパットを外し、今大会で初めて2DOWNのリードを許した。その後も突き放され、準決勝進出はならなかった。

敗れはしたものの、堀川にとっては忘れられない大会になった。「石川さんや竹谷さんに勝てて、自信になった」と、憧れの先輩たちを破り手応えを得た。前夜は、大会ホストの片山晋呉に初めて食事に招かれ、小平智ら先輩プロたちとの交流も深めた。

賞金ランキング56位で次週「ANAオープンゴルフトーナメント」から再びツアーに出場。来季のシード権確保を視野に入れながら「今回良い経験をさせてもらった片山さんに感謝しています。残りのシーズンで優勝争いがしたい」と今後の目標を掲げた。（北海道恵庭市／林洋平）