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鈴木愛が国内賞金トップに浮上「勝ちたかった」

◇米国女子◇TOTOジャパンクラシック 最終日(5日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城)◇6608yd(パー72)

2位から出た鈴木愛は「68」で回り通算17アンダーとしたが、フォン・シャンシャン(中国)に2打差で惜敗。「相手が誰であろうと勝ちたかった…」と落胆したが、国内ツアーの賞金ランキングは2位からトップに上がった。4年ぶりの日本人賞金女王に向け、残り3戦に入る。

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世界ランク4位との一騎打ち。後半13番に2mのバーディパットがカップに蹴られ、3打差に広がった。「ショットは良い。絶対にあきらめない」。1つ差を詰めると、16番(パー3)は6UTを握った。秋晴れの下でドローを描いてピンにからめ、土壇場で1打差に迫った。

運命を分けた17番(パー5)。3打目を1m弱に寄せると、相手の7mのバーディトライに目を向けた。「もしかしたら追いつけるかな」。静寂に包まれる中で、淡い期待は無情に散った。宿敵のパットは1周半の弧を描いてストンとカップに落ちた。笑みは消え「きょうはシャンシャンの日なのかなと思った」と視線を下げた。

最終ホールで「狙った」3打目のアプローチがカップ右をすり抜け、2011年の上田桃子以来の日本人制覇を逃した。得意のパットは不発。「こだわって練習しているのに」と嘆いた。「ショットは良くなってきた。もっと(パットの)練習をしなきゃいけない。最後はパットがカギになる」

それでも、初の賞金女王に向けて“価値ある”単独2位だ。前週トップのキム・ハヌル(韓国)を逆転し、1100万円余の差をつけた。勝てなかった無念さを押し殺しつつ、「きょうは絶対にあきらめなかった。そういう意味で成長を感じた1日だった」と話した。(茨城県小美玉市/林洋平)

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