リラックス調整と無欲の攻め 宮里藍は納得の「67」
2017年 KPMG女子PGA選手権
期間:06/29〜07/02 場所:オリンピックフィールズCC(イリノイ州)
申ジエがメジャー3勝目へ急浮上 ベスト「64」で首位をロックオン
◇海外女子メジャー第2戦◇KPMG女子PGA選手権 3日目(1日)◇オリンピアフィールズCC(イリノイ州)◇6588yd(パー71)
日本ツアーを主戦場とする申ジエ(韓国)がメジャー通算3勝目へ猛チャージをかけた。35位タイから3連続を含む7バーディでムービングデーのベストスコア「64」をマーク。通算8アンダー3位に浮上し、2008年、10年の「全英リコー女子オープン」に続くメジャータイトルに近づいた。
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鼻息荒く、というのとはちょっと違う。申はどこかゆったりと、マイペースでスコアを伸ばした。「朝早いスタートですごくラッキー。3、4年ぶりにステーシー・ルイスとプレーできて楽しかった」。午前9時40分のティオフで待っていたのは、まだ踏み荒らされていないキレイなグリーン。「9番でティショットを1W、2打目を5Wで打ってバーディを取れたのが自信になった。後半は良いショットばかりだった」と猛チャージをかけて一気に順位を上げた。
米ツアーで10勝を挙げ、2010年には世界ランキング1位にも輝いた。心身の疲労を抱えて14年に日本ツアーの専念を決めたが、この日も実力に陰りがないことを証明した。「今年は飛距離が出て、ゴルフが少し楽になりました。18番も2オンできたし。15から20ydは伸びている。どうやって伸ばしたか?トレーニングをして、食べて…それから、たくさん食べて(笑)」。もちろん、いまだ米ツアーで歓迎される存在だ。
ホールアウトした時点では、最終組がまだ序盤をプレーしており、「みんながプレーを追えた時、私がどのポジションにいるかわかりませんよ」と淡々。それから3時間が経過。終わってみれば、首位とは2打差です。(イリノイ州オリンピアフィールズ/桂川洋一)