「友達になってね!」畑岡奈紗のツアー同期は13の国と地域から
畑岡奈紗はNo.1ルーキーに意欲 日本勢1年目の成績は?
上位20人に来季の米国女子ツアー出場権が付与されるファイナルQTが5日に閉幕し、14位タイで通過した畑岡奈紗(ルネサンス高3年)が7日、成田空港で帰国会見を行った。10月の「日本女子オープン」優勝から最年少プロ転向を果たし、早くも来年から夢舞台へ飛び立つ17歳は「1年目が大事なので、しっかり準備をしたい」と表情を引き締めた。
5日間90ホールという長丁場の戦い。4位の好位置から出た最終日は「78」をたたいて冷や汗をかいたが、上位20人以内で通過する目標は無事にクリア。日本勢では2014年末の横峯さくら以来の通過となり、来季は宮里藍、宮里美香、野村敏京、上原彩子、横峯に続く6人目のツアーメンバーとしてルーキーイヤーを戦う。
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1年目の目標について「来年のシード(賞金ランク80位以内)」を挙げるとともに、生涯で1度しか狙えないタイトルへの意欲も示した。同期の新人たちによるポイントレース「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」の獲得だ。
近年は多くの実力者たちが海を渡りながらも、日本勢が長らく手にできていないタイトルでもある。過去に獲得したのは1990年の小林浩美ただ1人。2014年は世界ランク1位のリディア・コー(ニュージーランド)、16年はメジャー「ザ・エビアン選手権」を制したチョン・インジ(韓国)が輝くなど、レースは年を追うごとに高いレベルの争いになっていると言える。宮里藍、上田桃子、有村智恵、横峯ら、日本で実績を積んだ名手たちも争いの中心に加われなかった難関だが、「獲れたらいいですね」とニッコリ微笑んだ。
年末年始はマレーシアで合宿を組み、課題とする体力とショートゲームの強化を図る。出場優先順位が降りてくれば、来年1月26日からバハマで開催される開幕戦「ピュアシルク バハマ LPGAクラシック」からの出場を見込んでいる。(編集部/塚田達也)
■ 米ツアーQTの主な日本人通過者と1年目の成績
<2014年>
・横峯さくら(11位タイ) 26試合で賞金44位。新人賞レース7位
<2012年>
・上原彩子(3位) 16試合で賞金58位。新人賞レース3位
・有村智恵(5位タイ) 20試合で賞金61位。新人賞レース4位
<2010年>
・野村敏京(40位タイ) 10試合で賞金94位。新人賞レース11位
<2008年>
・大山志保(4位タイ) 16試合で賞金76位。新人賞レース11位
・宮里美香(11位タイ) 22試合で賞金49位。新人賞レース6位
・上田桃子(※) 19試合で賞金45位。新人賞レース4位
<2005年>
・宮里藍(1位) 21試合で賞金22位。新人賞レース4位
・諸見里しのぶ(9位タイ) 15試合で賞金108位。新人賞レース18位
(※)2007年「ミズノクラシック」優勝により翌年の米ツアー出場権を獲得