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2016年 リオデジャネイロ五輪
期間:08/17〜08/20 場所:オリンピックゴルフコース(ブラジル)

遠く離れていくメダル…大山志保、不本意なプレーに悔し涙

必死で折れそうになる心を鼓舞していた。前半は3ボギー、後半は13番のダブルボギーに続いて2連続ボギーをたたき、上を目指そうとする思いとは裏腹にメダルはどんどん遠のいていった。リオデジャネイロ五輪の女子ゴルフ3日目、この日「77」(パー71)とスコアを落とした大山志保は、通算5オーバーの41位へと大きく後退。「これが自分の実力とは思いたくない…」と言うと、涙で言葉を詰まらせた。

「最後まで自分のスイングを信じることができなかったし、昨日からロングパットの距離感が合わなくなった」と唇を結んだ大山。2番でティショットを右のネイティブエリアに打ち込むと、素振りをしたときにそばにあった葉っぱが落ちた。ペナルティだと思ったという大山だが、「違う」と言うキャディとともに、確認はこのホール終了後にしようと決めた。次のティに行く前に競技委員に確認すると、やはり無罰と言われたが、心には波紋が残った。

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2番こそ、5m近くオーバーした返しのパットを沈めてナイスボギーで切り抜けたが、続く3番で9mから1.5mオーバーして3パットのボギーとした。続く4番も「軽く打ったつもりが1.5mオーバーして…。焦りというか、集中できなかった」と、乱れた心そのままに2バーディ、6ボギー、1ダブルボギーとスコアも乱れた。

それでも、大山は懸命に耐えていた。「いつもだったら、もっとズルズルいっていたと思う。なんとか1つでもバーディを獲って上に行きたい。メダルは全然届かない位置になってしまったけど、日本代表として来ているので、なんとか頑張らないといけないという気持ちだった。自分との戦いでした」。

ラウンド中はひたすらに前を向いて、上を見て耐え続けたが、ホールアウト後には堪えきれずに涙がこぼれた。

あふれる感情を沈めるのに数十秒を要したが、大山は絞り出すように言葉を紡いだ。「結果は今のところすごく残念だけど、1つでも上に行って、明日はしっかり堂々とプレーしたい。日本代表として来たので、思い切って、自分らしいプレーができるように頑張りたい」。泣いても笑っても、今年のオリンピックはあと1日だ。(ブラジル・リオデジャネイロ/今岡涼太)

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