リオ五輪代表の椅子 日本2番手争いは海外メジャーの舞台へ
2016年 全米女子オープン
期間:07/07〜07/10 場所:コーデバルGC (カリフォルニア州)
宮里美香は「自然体で」 リオ五輪代表争いはゾーンの先に
今季の海外女子メジャー第3戦「全米女子オープン」は7日(木)にカリフォルニア州のコーデバルGCで開幕する。米国を主戦場とする宮里美香は8年連続の出場。ことしは8月の「リオデジャネイロ五輪」代表争いの最終章となる一戦になった。
野村敏京に次ぐリオ五輪・日本代表2番手の座。今大会終了後の世界ランキングをもとにした五輪ランキングですべてが決まる。最新世界ランク41位の大山志保、45位の宮里、46位の渡邉彩香の三つ巴の争い。“ライバル”のふたりが「オリンピックを意識してプレーする」と力を込めたのに対し、宮里は「深く考えないようにしている」とクールに構えた。
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かねて目標としていたリオ行きのチケット獲得。想いが強すぎて空回りする自分も知っている。「さすがに人間なんで考えますよ。でも試合に入る前に、それについてプレッシャーをかけてやるか、普通にやるか考えたんですけど、やっぱり自然体でやるのがいいなと思って」と平常心を強調した。
「それ(五輪)がすべてじゃないし、今までこのトーナメント(全米女子オープン)には何度も出てきた。いろんなこと考えても、究極はしょうがないなって。何を考えたってしょうがない。(今週が終われば)決まることだから」
前週の「キャンビア ポートランドクラシック」は4日間を戦い抜いて54位。当地ではメンタルコーチのクリスチャン・スミス氏と会い、大一番に向けて状態を整えてきた。
今大会のコースは、グリーン周りの深いラフと、飛距離ロスを生む午前中の寒さを警戒する。「全米オープンは雰囲気が普段とは違う。簡単にゴルフをさせてくれない。雑念が入ったら一番ダメ。いかに“ゾーン”に入るかということが大事」。今大会に出場する日本勢で、米ツアーを誰よりも知るプレーヤー。周囲の喧騒に惑わされるつもりはない。(カリフォルニア州サンマーティン/桂川洋一)