大山志保は5打差4位 ヤンが単独首位をキープ
2015年 全米女子オープン
期間:07/09〜07/12 場所:ランカスターCC(ペンシルバニア州)
「目標は3位以内」大山志保はアメリカを“満喫”
「ギャラリーに“We love Shiho!”って言われました。楽しかったぁ」。大山志保の笑顔が弾けた。ペンシルバニア州にあるランカスターCCで行われた海外女子メジャー第3戦「全米女子オープン」の3日目、首位と3打差の2位タイからスタートした大山は、「71」(パー70)と1つスコアを落とすも、通算3アンダーで5打差4位。日本人初の「全米女子オープン」制覇へ向け、最終日の18ホールに大きな可能性を残した。
この日、スコアが動いたのは2ホールだけ。5番でティショットを左に曲げ、3オン後に1mのボギーパットがカップをくるりと回って戻ってきた。「えって感じ(苦笑)。外したと思わなかったんですけどね」と、ダブルボギーが先行した。
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7番(パー5)は1.5mのバーディチャンスを逃したが、8番、9番はナイスパー。ようやく、11番で下り3mのバーディパットを沈めて、得意のガッツポーズを繰り出した。
「今日は結構下りのパットが多くて、速く見えるので、どうしてもインパクトで緩んでしまって切れました」。16番では2.5m、17番でも6mのバーディチャンスを迎えたが、決めきることはできなかった。
「17番は絶対に決めたかった。決めたらガッツポーズしたかったんですけどね(笑)」。2009年に米ツアーに参戦していた大山にとっては、アメリカのギャラリーは懐かしく、また性に合う。「少しでも自分の名前を覚えて貰いたい。日本にいるとき以上に、緊張感もなく、楽しくできました」
アメリカ生活もまた満喫している。「よく食べて、よく寝て、アメリカンフードばかり食べています」と大山は笑う。昨晩は21時半にハンバーガーを食べ、24時から朝8時まで寝るつもりだったが「5時にお腹がすいて、“もうたまらん”と思って6時に起きて。1人で下に行って、食堂でソーセージとかベーコンとかワッフルとかを食べました(笑)」。そして、昼前にチキンヌードルスープとピーナツバター。「全然、日本食が恋しくならん」とまた笑った。
「ここに戻ってこられたこと。プレー出来ていることだけで幸せ。明日がやっぱり勝負なので、上に行くことしか考えない。優勝を思うと空回りしそうなので、まずは1個でも順位を上げたい。3位以内が目標です」。明日は、さらに大きな笑顔を期待しよう。(ペンシルバニア州ランカスター/今岡涼太)