朴仁妃が大会連覇&メジャー5勝目 リンシコムをプレーオフで下す
2014年 ウェグマンズLPGA選手権
期間:08/14〜08/17 場所:モンローGC(ニューヨーク州)
一転して悲劇の舞台へ リンシコムはまさかの結末に涙
海外女子メジャー「ウェグマンズLPGA選手権」最終日。最終18番を通算12アンダーの単独首位で迎えたブリタニー・リンシコムが痛恨のボギーを叩き、11アンダーでホールアウトしていた朴仁妃(韓国)とのプレーオフに突入。同じ18番で行われたプレーオフ1ホール目を再びボギーとし、掴みかけていた2009年以来のメジャータイトルを惜しくも逃した。
グリーンサイドで待ち構える仲間たちと、歓喜の瞬間を分かち合うはずだった。しかし、現実は涙の惜敗。喜びに沸く朴たちを背に、仲間たちに慰められながら18番グリーンを後にした。
<< 下に続く >>
正規の18番、フェアウェイからの2打目はグリーン左奥のカラーへ。約7ヤード先に切られたカップは1つ上の段。「緊張して、震えていた」という、パターで打った3打目は3メートルほどショートし、グリーン上の空気は重たいものに変わる。入れれば優勝が決まるパーパットも外れ、取り囲むギャラリーから悲鳴が轟いた。
プレーオフ1ホール目も、まるで再現VTRを見ているかのように、フェアウェイ、そして2打目はグリーン左奥のカラーでボールが止まった。「同じように緊張した」というリンシコムはウエッジを選択したが、アプローチが今度は1.5メートルオーバー。下りのパーパットは無情にもカップの左を逸れ、再びのボギー。朴が確実にパーで納め、2人による熱闘は早々と終戦を告げた。
ホールアウト後こそ「たくさん涙を流した」と失望の色は濃かったが、会見場には笑顔で出席。「とっても悲しいけれど、とても良い1週間だった。とっても良いプレーができたし、来週のカナダは私の週にしたいわ」。敗者は、実に潔かった。(ニューヨーク州ピッツフォード/塚田達也)