日本勢は総勢12人!史上初の男女同会場開催で頂点に立つのは
2014年 全米女子オープン
期間:06/19〜06/22 場所:パインハーストNO.2(ノースカロライナ州)
ドタバタ到着 渡邉彩香は「なんとか滑り込み」
2014/06/18 10:04
憧れのメジャーへの道のりは、想像以上にキツかった。5月の日本地区最終予選会を通過し「全米女子オープン」に初出場する渡邉彩香は、渡米中のドタバタの末に会場のノースカロライナ州パインハーストNo.2に辿り着いた。
前週日曜日まで「サントリーレディスオープン」を戦った渡邉は、翌16日(月)にワシントンD.C.経由の航空機で、現地時間同日夕方には、コース近隣のローリーダーラム国際空港に到着する予定だった。しかし成田発の便が遅れた関係で、乗継に失敗。急遽同じノースカロライナ州シャーロット行きの路線に変更したものの、ワシントンでこの便がまたも遅延。結局宿舎についたのは、深夜2時だった。
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相次ぐトラブルの結果、大量の荷物がワシントン、ローリーダーラム、シャーロットの3か所に分散された。関係者が車を走らせて取りに行ったキャディバッグと対面した時は「ああ、よかった~って、思わずすぐに開けちゃいました」と一安心。そのままベッドに入ったが、朝はちょっぴり寝坊して、17日(火)の午前10時が期限のレジストレーション(出場登録)には「なんとか滑り込み」で間に合った。
ハードな移動を経て、この日は18ホールの練習ラウンドを敢行。6,649ヤード(パー70)のロングコースにも、渡邉は動じなかった。抜群の飛距離性能は健在で、458ヤードの16番パー4では第2打もウッドを使う選手が多い中、「ドライバーが今日イチの当たりで、8番アイアンだった」と、屈託なく笑った。
「合わなければとことん食べない」という食事面も、お米に炊飯器、鮭フレークといった日本食を持ち込み、不安を解消した。ちょっと寝坊したのに、朝も温かい味噌汁をすすってきた。「自分の飛距離やショットがどれくらい通用するか。海外のメジャーは去年までは見ていた世界。(女子オープンは)やっぱり一番大きい大会だと思います。世界ランクトップの選手と回れたら」。体はヘトヘトでも、心は期待でいっぱいだった。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)