米国女子ツアーフォトギャラリー
2014年 HSBC女子チャンピオンズ
期間:02/27〜03/02 場所:セントーサGC(シンガポール)
宮里美香に復調の兆し 今季初アンダーパーに安堵
シンガポールのセントーサGCで開催中の米国女子ツアー「HSBC女子チャンピオンズ」の3日目。44位タイから出た宮里美香が4バーディ、1ボギーの「69」と3つ伸ばし、通算1オーバーの26位タイに浮上。「今年初めてのアンダーパーだから嬉しい」と、65位と躓いた先週の自身初戦から7ラウンド目にしての“赤字”に目を細めた。
今週2日目まではアプローチの凡ミスに悔いの言葉を繰り返していた宮里。この日は逆に「アプローチに助けられた1日だった」と振り返り、「アプローチのイメージが出てきた分、ショットにつながり、パットのイメージも出てきた」という相乗効果も生まれたという。昨日を終えて「(伸ばせる)雰囲気が出てきた」という予感を、体現してみせた。
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アプローチ復調の理由について、「イメージですね」と一言。「私は“感覚派”だから。昨日、一昨日は上げる、転がすなどの状況判断が曖昧なまま打っていたけれど、今日はイメージを持つことを大事にしたら噛み合った。ちょっとしたことなんですけどね」。
そのイメージを伝えるのは、今年1年宮里のバッグを担ぐことが決まっている加藤大幸キャディだ。「私の場合、ヤーデージだけ言われても(弾道のイメージが)ピンと来ない。目で見る距離や風もある。そのあたり、加藤さんが良いイメージを分かりやすく伝えてくれて、今は噛み合っている感じです」。昨年、2人が初めてタッグを組んだ海外メジャー「ザ・エビアン選手権」でも、加藤さんから軌道をイメージすることの大切さを説かれてからパットが復調。メジャー制覇にあと一歩と迫った。
「やっと感触が戻ってきました」。
宮里のいう“感触”とは、「流れとか、そういうところ。どこまでガマンができるか。1つのアプローチやパットで良い流れを作ること」と説明。この日のスタートホールでは、グリーン奥からのアプローチをピンに絡めてパー発進。最終9番も、ラフから残り60ヤードの3打目が残るピンチを迎えたが、「スッポ抜けそうで怖かったけど、勇気を振り絞った」とピンを攻めてタップインパーを決めた。
「最終日はもっとスコアが伸びると思うけど、食らいついていきたい」。そう話す言葉にも、いよいよ自信がこもってきた。(シンガポール・セントーサ島/塚田達也)
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