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全米女子オープン:注目はジュリー・インクスター

7月4日から始まる全米女子オープンは、世界の女性ゴルファーの頂点を目指す闘いだ。注目されるのは、いわゆるビッグスリーであるアニカ・ソレンスタムカリー・ウェブ朴セリだろう。このSWP(Sorenstam,Webb,Pak)トリオで1998年以降に58勝、メジャー11勝をものにしている。しかし、忘れてはならないプレーヤーがジュリー・インクスターだ。この百戦錬磨のベテランこそ第4の有力プレーヤーである。すでに殿堂入りしているインクスターも、98年以降にメジャー3勝を含む11勝をあげている。そして、今年の全米女子オープンの舞台であるプレイリーデューンズCCこそ、インクスターが3連覇した全米女子アマチュア*の最初の開催コースなのだ。

1980年の8月。インクスターは式から2週間という新婚ホヤホヤ。あまり練習をしていないままカンザス州ハッチンソンに到着した彼女はショットも冴えず、勝ち進めるとは思っていなかった。6日後、インクスターは予想外のチャンピオンとなった。準決勝ではキャロル・センプル・トンプソンを2&1で退け、決勝でパティ・リゾを2アップで下しての優勝だった。

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「パティ・リゾが私に勝てると思っているのがわかりました。私は何となく勝ち進んできていて、誰も私に期待していませんでしたから」

42歳になるインクスターがプレイリーデューンズに赴くのは、以来、はじめてのことだ。当時とは違うことがたくさんある。いまや結婚生活22年(ゴルフ関連の仕事をする亭主のブライアンがおり、12歳のヘイリー・キャロルと8歳のコーリー・シンプソンという娘も2人いる)。そしてプロとしての27勝、メジャー6勝というキャリア。

「行くのが楽しみです。マッチプレーには素晴らしいコースですし、ストロークプレーでもきっと面白いことでしょう。おそらく『硬くて、速くて』というコンディションでしょうし、何よりオープン選手権ですから、フェアウェイに置くことが最優先課題です」

インクスターは自分がまだ全米女子オープンに勝てるだけのゲームをしていると考えている。全米女子オープンではミシシッピ州ウェストポイントのオールドウェイバリーGCで開催された1999年に勝っているし、今年もチックフィルA・チャリティチャンピオンシップで優勝している。今年のこれまでのメジャー2戦では3月のナビスコで19位、そして6月初めの全米女子プロ選手権で4位タイに入った。

イリノイ州ガーニーのザ・メリットクラブで行われた2000年、そしてノースカロライナ州サザンパインズのパインニードルズ・ロッジ&GCでの2001年の全米女子オープンを連覇しているカリー・ウェブは今年、かなりの意気込みで乗り込んでくるだろう。6月23日にはウェグマンズ・ロチェスターインターナショナルで今季初勝利をあげているウェブだが、インクスターが思い出の地でどんなゲームを見せるのか注目しよう。

by Jay A. Coffin(GW)
*全米女子アマチュア選手権=本戦はマッチプレー形式

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