ヒラリー・ランキがプレーオフを制し頂点に立った!
ニューヒロイン、ヒラリー・ランキとは?
無名に近い、ヒラリー・ランキの全米女子オープン優勝はまさにシンデレラストーリー。「全米女子オープン」史上初めて、優勝者が地区予選から勝ちあがってきた選手であった。スタンフォード大学出身のヒラリーは昨年11月にキャディと結婚。以前はヒラリー・ホーマイヤーの名前でアマチュアのタイトルの数々の常連だった。7度の「全米女子アマチュア選手権」に出場。2001年には準々決勝にまで駒を進めた。スタンフォード時代には4年間を通じて「オールアメリカン」に選ばれ、1997年に大会最年少として初の「全米女子オープン」に出場している。初日に84の大叩きをして予選落ちとなったが、2000年には予選を突破、56位に終わっていた。2001年にプロ転向したヒラリーは2002年のシード権をQスクールを突破して獲得。2002年も同様に、Qスクールを17位で突破し、2003年のシード権を得た。今季は12試合中5度の予選通過のみ。うちトップ20入りは一つもなかったのだ。
ヒラリー・ランキ
「スーパーショットがなくても、良いパーセーブの方が、精神的に落ち着きを取り戻せると思う。最初の数ホールは苦戦していて、グリーンをぜんぜん捉えられてなかった。最近スイング改造をしていて、まだ納得のいく状態でないからなの。自分の今の状態で毎回グリーンを捉えられるなんて思っていないから、反対に自分の得意とするパットとショートゲームに全てをかけていた」
◇過去30年間で「全米女子オープン」が米国女子ツアー初優勝となった選手
2003年:ヒラリー・ランキ、1995年:アニカ・ソレンスタム、1988年:リサロッテ・ノイマン、1987年:ローラ・デービス、1986年:ジェーン・ゲデス、1985年:キャシー・ベイカー=グアダグニーノ、1982年:ジャネット・アレックス=アンダーソン、1979年:ジェリリン・ブリッツ