ウェグマンズLPGA選手権 フォトギャラリー
2012年 ウェグマンズLPGA選手権
期間:06/07〜06/10 場所:ローキャストヒルCC(ニューヨーク州)
「よくしのいだ」美香、7位タイで最終日へ
朝から強い雨が降り続け、第3ラウンドのスタートは2時間以上遅らされた。それでも、昼前に雨がやむと、曇り空の間からときどき太陽が顔を出すまでに天気は回復。通算2アンダーの宮里美香は11時10分に、ポーラ・クリーマー、ジ・ウンヒ(韓国)と共にティオフした。
「ウェグマンズLPGA選手権」の3日目、メジャー大会のムービングサタデーはやはり簡単なコンディションではない。2番では第2打が「引っかかって」2段グリーンの上に止まったが、2mオーバーしたファーストパットを沈めてパーセーブ。6番ではティショットを左ラフに入れると、第2打はフェアウェイに戻すだけ。それでも、残り80ヤードの第3打をバックスピンでピンそば1mにつけて、パーで切り抜けた。
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8番(パー5)では第2打が木に当たってボギーとしたが、その後は15番までパーを続ける。「すごく良いショットを打って、チャンスにはついていたけどバーディが来なくって。ボギーが先行して苦しい展開だったけど、よくしのいだと思う」。そんな宮里にご褒美が来たのは16番だった。
「(第2打を)7Iで軽く打つか、8Iのパンチショットにするか迷っていて。7Iで打つことにしたんだけどすっぽ抜けてしまった」と2打目はピン下10mへ。しかし、このバーディパットを沈めて思わずバンザイ。「(16番は)すごく相性がいいと思います」と白い歯を見せた。
18番をボギーとし、この日「73」、一つスコアを落として通算1アンダーでホールアウトした宮里だが、首位とはわずかに3打差の7位タイ。「粘れたのはこの4年間の証しです。今日は何度も崩れそうになったけど、耐えられたのがこのスコアになったと思う」と、自らの成長も感じる1日となった。
「せっかくのチャンスだからもちろん上位を狙いたいけど、メジャーですごい雰囲気だと思う」。昨年の全米女子オープンでは第2ラウンドを終えて首位に立った宮里。「みんな怖いでしょ?」と、最終日に目の色が変わる外国勢の雰囲気は既に経験済みだ。「でも私はポーカーフェースでガツガツ行きますよ」と、熱い想いは胸に秘め、ラスト18ホールに挑む。(ニューヨーク州ロチェスター/今岡涼太)