朴セリ、歴史的な一日を語る
2012年 ウェグマンズLPGA選手権
期間:06/07〜06/10 場所:ローキャストヒルCC(ニューヨーク州)
中井学のウェグマンズLPGA選手権レポート/初日
宮里藍、そして宮里美香の2人が4位タイと非常に良いプレーを見せて好スタートを切りました。特に藍選手はノーボギー。ラウンド後のインタビューでも表情はしっかりしていましたし、満足度も高いと思います。
今日はある意味で「調子が良すぎた」とのこと。体が動きすぎていたという点を早い段階で把握し、キャディにも伝え、徐々にアジャストしていきました。体調面、精神面でも充実しており、樋口久子氏以来のメジャー優勝(1977年の全米女子プロ)も期待できるでしょう。注目されていない、いわゆる無名の選手たちが初日、2日目に上位に顔を出すことは多々ありますが、藍選手は世界ランキング4位、優勝候補の本命の一人です。現地のギャラリーは「アメリカツアーの一員、一流選手」という視線で彼女を見ています。
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美香選手は前週の「ショップライトLPGAクラシック」での3位が自信になっているようです。この大会はコースとの相性も良いですし、勝っても驚きはありません。初優勝がメジャーという選手も、もはや珍しくはないですからね。
上田桃子は、前半はバタバタしましたが、3オーバーまで行ってしまったところで「ここで止める」という強い気持ちがうかがえました。踏みとどまることができたので、2日目以降に挽回の期待がかかります。
昨年ヤニ・ツェン(台湾)が通算19アンダーというスコアをマークしたため、今年はコースも長く、ラフも長く、そしてフェアウェイも狭くなっています。少しでもラフに入れると、出すのにも苦労します。これだけのセッティングだと、基礎力の高い選手がやはり上位に来ますね。ヤニは明日、明後日でやはり戻してくると思います。ここで一気に突き抜けて、独走するような選手がいると苦しくなりますが、そういった選手はヤニのほかになかなか見当たらない、というのも最近のツアーの状況です。
いずれにしても初日に関しては、ビッグスコアも生まれず混戦模様。主催者のLPGAは“してやったり”という感じではないでしょうか。(ティーチングプロ/WOWOW解説)