岩井千怜が岩井明愛を見て誓う「次に私もこういうプレーを」
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 最終日(12日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6479yd(パー71)
家族として、そして同じツアーを戦う選手として。岩井明愛の戦いを見届けた岩井千怜の思いは、きっと他人にはわからない。初のメジャータイトルに挑む双子の姉を、「ドキドキ」しながらロープ外から見守った。最終18番までもつれ、1打及ばなかった姿を見て「いろんな感情が湧いてきましたね」と言う。一緒に生まれた“友”でライバル。そんな二人の関係を象徴した一言だった。
父・雄二さんの影響で、8歳から一緒にゴルフを始めた。2024年にともに最終予選会を突破し、25年から米国に渡った。同年5月には自分が「リビエラマヤオープン」でツアー初優勝を飾り、3カ月後に明愛が「ポートランドクラシック」で初優勝。まさに切磋琢磨しながら、互いを高め合ってきた。
自分がカットラインに1打届かず予選落ちした舞台で、姉は最終日最終組でメジャー覇者2人と真っ向勝負を演じた。「明愛のプレーを見て、私だけじゃなく、ファンの人たちもみんな勇気をもらったと思います」とねぎらった。
実はこの日、全18ホールに同行していた訳ではない。1番でティオフを見届けると練習へ向かい、11番から再びコースに戻った。「やっぱりゴルフは勝つのって簡単じゃないなと思いましたし、でも、それ以上に自分も自信をもらいました。次に私もこういう風なプレーができるってイメージが湧いてきた」。姉の姿を目に焼き付けるだけでなく、自らの準備も怠らなかった。千怜もまた、次の戦いへ向かう。(フランス・エビアン/中村文香)