「いいショットかなと思ったのに」トリプルボギー 山下美夢有が“魔の17番パー3”にハマった
◇米国女子◇アラムコ選手権 2日目(3日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)
難コースに前日と向きが異なる強風が加わって平均スコア「76.614」となった2日目、多くの選手が崩れる中で山下美夢有は耐えていた。首位スタートから6番でボギー先行も7番(パー5)でバウンスバック、8番(パー3)でベタピンにつけ、9番は15m以上を沈めて3連続バーディ。折り返した10番をボギーにしても11番でグリーン奥からチップインバーディ。16番までパープレーにまとめていた。
パー3の17番で悪夢のトリプルボギーを喫した。実測142ydと短く、周囲を木々に囲まれたグリーンでピン位置は手前9yd、左4yd。手にしたクラブは9番アイアン。ところがティショットはグリーン前の傾斜面に大きくショートし、転がり戻って池に消えた。ドロップ後、極端な左上がりのライからのアプローチはグリーンに届かず、なんと2度目もショート。5オン1パットとなった。
山下は「いいショットかなと思ったけど池につかまってしまって。アゲンストの風でもあったのでその辺(が要因)かな」と振り返る。同組はリン・グラントの棄権でエンジェル・インと2人で、山下がオナー。ピンフラッグは揺れておらず、自信のあったショットが上空の風に押し戻されたとしか思えぬ結末だった。
木々に囲まれて、短いのに風に翻弄されるパー3―。まるで当地の設計者トム・ファジオ氏が改造を手掛けたオーガスタナショナルGCの12番のようだ。全119人中、この日の17番はバーディ6個、パー64個、ボギー21個でダブルボギーが19個、トリプルボギー以上は9個。山下のほかにも竹田麗央がトリプルボギー、古江彩佳と西郷真央がダブルボギーを喫した“アーメンコーナー”の平均スコア「3.70」は米ツアー直近5年のパー3で2024年「全米女子オープン」1ラウンド12番(実測181yd)の「3.80」に次ぐ2番目に難度になった。
通算2アンダー4位で折り返す山下は「このコースは何があるか分からないって改めて思います。今日はしてしまったけど、あしたはこういうミスがないように。バーディが獲れるゴルフができれば」と気を取り直し、顔を上げた。(ネバダ州ラスベガス/石井操)