<スコア> Tモバイル マッチプレー
2024年 Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards
期間:04/03〜04/07 場所:シャドークリークGC(ネバダ州)
強風に屈せず後半ノーボギー 古江彩佳はベスト8入りへ「経験を生かす」
◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 2日目(4日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6804yd(パー72)
午前は穏やかだった風が、午後になり風速20m/sに迫る突風が吹く過酷なコンディションに一変した。午後組の選手がそろって耐える展開を強いられる状況で、午後0時27分にティオフした古江彩佳も「本当に何ができるんだろう、と思うぐらい強かった」という風に翻弄された。
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首位に5打差の9位から3ボギーの「75」とスコアを落とし、通算2オーバーの20位に後退。フェアウェイキープ率は初日の100%(14/14)から35.7%(5/14)に低下し、ツアー屈指のショット巧者も「今までやってきた中で本当に難しいコンディションだった」。予選カットラインの9オーバーは、2020年「AIG女子オープン」(全英女子オープン)以来の最多スコアであったことも、この日の過酷さを物語る。
その中で光ったのは、「集中力も切れたりしたけれど、本当に耐えながら我慢のゴルフができた」という粘り強さだった。ボギーは前半アウトの3つにとどめ、バックナインは全てパーセーブで完走。グリーンを外した11番では2m、12番では3.5mのパーパットを沈めるなどスコアを崩さない。
「3オーバーで耐えられたのは良かった。耐えなきゃいけないって後半に、思ったよりも集中できたと思う」と、ショートゲームで拾い続けた後半のプレーを評価した。
上位が崩れたこともあり、首位に4アンダーの4人が並ぶ大混戦。その差は6打あるが、3日間54ホール終了時点で週末のマッチプレーに進めるトップ8圏内までは3打差だ。
あすも強風が吹く見込みで、引き続き忍耐力も問われる一日になりそう。「みんなが難しい条件の方が、上の人たちも降りてきやすい。しっかり耐えしのいで、きょう経験できたことが生かせたら」。直近2年連続でマッチプレー決勝敗退の雪辱に向け、まずは狭き門の突破に全力を注ぐ。