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2024年 HSBC女子世界選手権
期間:02/29〜03/03 場所:セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)

「一番悔しい負け方」 西村優菜はアジア女子アマ惜敗の地へカムバック

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 事前(27日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6775yd(パー72)

この日チェックしたセントーサGC タンジョンコースのイン9ホールは、西村優菜の脳裏にひときわ色濃く焼き付いている場所だ。2018年2月、大阪商業大高2年時に初開催された「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」の舞台。4人が進出したプレーオフは1ホールごとに1人ずつ脱落し、最後の2人まで残ったが、アタヤ・ティティクル(タイ)に敗れた。

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「一番悔しい負け方。18番を2回やって、最後は12番。すごく覚えています」。のちに世界ランキング1位にもなるティティクルだけでなく、2ホール目に敗退したのが笹生優花という“豪華”な顔ぶれだった。「きのう、当時の写真を見返していたんです。ユウカ・サソウがメッチャ細かった」と笑いながら、頂点を争った選手たちと同じフィールドで戦えていることも何だかうれしい。

6年前に勝っていれば、出場権を獲得していたトーナメントに初出場。ここまでサウジアラビアとタイを巡り、次週中国まで続くタフな4連戦のさなかにあっても気合がみなぎる。

54位だった前週は持ち味のショットで苦しんだ。散見された右に出るボールは「右手が詰まる」ことが原因。右足の蹴りが早く、右の股関節も早めに出てきてしまう分、ダウンスイングで腕が通るスペースがなくなっていると分析する。“ベタ足”で打つ練習で手が抜けていく感覚を養いながら、コースでも「右足を残す」意識にフォーカス。最終日に「68」をマークするなど、改善に向かっている手応えはある。

今週も予選カットのない4日間とはいえ、やはりプレッシャーのかかる位置を回って自分のプレーがどうなるかを早い段階で把握することがシーズンの戦いにもつながっていく。「自信を持ってできるように」と調整に余念がない。

コースでは全力でゴルフに向き合いつつ、前日は大好きな牛タンを食べられる店を見つけてリラックスタイムを過ごしたとか。ここ2週間は食事も全てホテル内のレストランで済ませるしかなかっただけに、オンオフの切り替えもゲームの集中力につながっていくはずだ。(シンガポール・セントーサ島/亀山泰宏)

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