西郷真央が持ち前のショット力を発揮して首位に肉薄した

◇米国女子◇Qシリーズ(最終予選会) 4日目(3日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71)

コースコンディション不良による前日2日（土）の順延を経て、第3ラウンドが2コースで行われた。6アンダー15位からフォールズコース（FC）を回った西郷真央が6バーディ、ボギーなしの「65」をマーク。通算12アンダーとして首位のロビン・チェ（オーストラリア）に1打差の2位に浮上した。

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同じFCを7アンダー9位から出た吉田優利は6バーディ、2ボギーの「67」で11アンダーの5位に順位を上げた。第2ラウンド終了時にイーブンパーの67位だった馬場咲希はクロッシングコース（CC）で1イーグル4バーディ、2ボギーの「68」とスコアを伸ばし、4アンダーの47位まで巻き返した。

打つショットは全部チャンスに着いた感覚

後半12番、西郷はフェアウェイから151yd先のピンを眺めて深呼吸した。「ちょっと気持ちを吐き出して」。直前までバーディパットがことごとく外れ、フラストレーションが溜まっていた。8Iでの2打目はそれまでと同じようにフラッグに向かって飛んだが、今度はピンそば20㎝にピタリ。うっぷん晴らしのスーパーショットで「“お先”でタップインできたのが気持ち的に楽でした」と、ようやく笑顔がこぼれた。

前半はピンに重なるようなショットが多かったことで、微妙なラインが残るケースが多かったという。「横からの傾斜が入らないパッティングばかり。『ちょっとスライス』とか、『ちょっとフック』とか」。起死回生のバーディをきっかけに猛チャージを開始。14番で3m弱のチャンスをものにしてから、左サイドのピンを攻めた16番からさらに3連続バーディを決めて締めくくった。

最終ホールをバーディで締めくくった

4日（月）の第4ラウンド終了時の上位65位タイまでが、残り2日の36ホールをプレー。上位45位タイに入った選手が来季のメンバーシップを獲得。20位タイまでがより優先的な出場資格を得る。西郷はあす、初日以来、3日ぶりにCCを回る。「雨の影響をどれだけ受けているか。練習ラウンドの感じだと、フォールズコースの方が、ぬかるみが多い感覚があった。自分のプレーにとにかく集中したいです」。真剣な口ぶりと視線は、“安全圏”にいることを感じさせない。（アラバマ州モービル／桂川洋一）

2023年 Qシリーズ 3R 西郷真央 ハイライト

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