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2023年 CMEグループ ツアー選手権
期間:11/16〜11/19 場所:ティブロンGC ゴールド・コース(フロリダ州)

「冷静にプレーしていたら…」 畑岡奈紗は地元で最終日失速から出直しの最終戦

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前(14日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6556yd(パー72)

直近の試合は地元・茨城での日米共催「TOTOジャパンクラシック」。畑岡奈紗は最終日首位タイから「74」と失速して8位に終わった。

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後半17番(パー5)でようやく初めてのバーディを奪った、苦しくもどかしい18ホール。「やっぱり、すごく悔しかった。今年何回か優勝争いをしていて、最終日にトップで迎えながら伸ばせないというのが(傾向として)ある。あとから振り返ってみれば、もうちょっと冷静にプレーしていたら、優勝はできなくても、もう少しいい順位で上がれていたのかな…。(でも)経験ですかね」。自らに言い聞かせるような口ぶりで話す。

その前週、「メイバンク選手権」でも首位と3打差で折り返したサンデーバックナインで自らスコアを崩して11位。最も近くで見ているキャディのグレッグ・ジョンストンさんから変化を指摘されたほどだった。「マレーシアが終わった時にグレッグと話したんですけど、前の3日間と違う感じがあったみたいで。いい位置にいる時もフラットに回れるようにしていかないと」。米ツアー6勝を挙げていても、優勝争いでのメンタル面に課題を感じている。

ポイントランキング上位60人による最終戦進出も6年連続。エリートフィールドの常連だからこそ、勢力図の移り変わりには敏感だ。初優勝から一気にブレークしてここまで4勝の世界ランキング1位リリア・ヴイン・ルオニン(中国)が台頭する一方、昨季の年間女王リディア・コー(ニュージーランド)やレキシー・トンプソンといった長くツアーの看板を背負ってきた選手たちが出場を逃した。

「リリアもルオニンも、ニューフェイスが出てきて、流れについていかないといけないとも思います。年々レベルが高くなっているな、と。レキシーとかリディアとか、今までトップにいた選手でも難しいシーズンになっている。人のことは言っていられないので、私も頑張らないといけない」。日本のエースとして確固たるポジションを築いても、その座が安泰だと思ったことはない。

2年前にはコ・ジンヨン(韓国)との壮絶なデッドヒートの末に1打差2位となったコース。「毎年1勝を目標にしてきた。今週、頑張らないと」。優勝に迫るたび、悔しい思いを重ねたシーズンを最高の結果で締めくくりたい。(フロリダ州ネープルズ/亀山泰宏)

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