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「よくわかんない…」痛恨“チョロ”から後退 渋野日向子は4戦ぶり予選落ち

◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 2日目(30日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71)

痛恨の一打が上昇ムードをかき消した。渋野日向子は3アンダー26位から3バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「72」とスコアを1つ落とし、通算2アンダー。終盤に見せた粘りはカットラインに一打届かず、72位で4試合ぶりの予選落ちを喫した。

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前半アウトはショットでつくったチャンスを決めきれないまま1ボギー。折り返し直後の10番で左から5mを沈め、11番(パー3)ではティショットをピン奥1.2mにつける2連続バーディで反撃の体勢を整えた。

思わぬトラブルが、通算4アンダーで迎えた13番で訪れた。3Wでのティショットはボールの上っ面をたたく“チョロ”。100ydも飛ばず、正面のフェアウェイに届かなかった。「10番でしっかり切り替えてバーディを獲れたし、11番も良かった。続けばよかったですけど、13番でよくわかんないショットをしてしまった。そこから気持ち的にもダメでした。自分でもびっくりした」と、本人も戸惑うほどのミスだった。

予期せぬ深いラフからの2打目は左サイドを流れるクリークのさらに左へ。アイアンで木々の枝を避けて低く出したが、三度(みたび)ラフにつかまり、4オン2パットのダブルボギーを喫した。

再び予選通過圏外に後退して迎えた14番(パー5)では、9mのバーディパットを2m近くショートさせて3パットボギー。上がり3ホールで持ち前の集中力をショットにみなぎらせたが、バーディは4mを沈めた17番(パー3)だけ。“決めれば通過”だった最終18番(パー5)で2mのパットはカップの左にそれ、顔を手で覆ったままホールアウトした。

8月のメジャー最終戦「AIG全英女子オープン」以来の予選落ち。「すごく残念なラウンド」と、悔しさがこみ上げる。「(1.5mのバーディチャンスを外した)16番で獲れたら気持ちがラクだったけれど…。もったいないのが多かった。ちょっと情けなかったなと思います。(カップの)エッジでよく止まっていた。蹴られるのもあったし、嫌われていたというか…。でも、自分が打ち切れなくてそうなっていた。結局、自分のせい。残念です」

次週はテキサス州に舞台を移し、アジアシリーズ直前の「ボランティア・オブ・アメリカ」(オールドアメリカンGC)。2023年シーズンは今大会を含めた8連戦で終了。年間ポイントレースで上位80人までに付与される来季のフルシードをかけた争いも緊張感が漂う。「(試合が)続くから、この試合は大事だと思っていましたけど、残念な結果になった。また切り替えて来週、頑張ります」と懸命に言葉を紡いだ。(アーカンソー州ロジャース/桂川洋一)

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