新規大会「みずほ」に日本勢5人が出場 前週2位の古江彩佳も
2023年 みずほアメリカズ・オープン
期間:06/01〜06/04 場所:リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)
プロ野球にプロレスに 勝みなみの一時帰国中のリフレッシュ
◇米国女子◇みずほ アメリカオープン 事前(30日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6656yd(パー71)
5月中旬の「コグニザント ファウンダーズカップ」を終えた勝みなみはニューヨークから日本に帰り、前週末に再びニューヨークに戻ってきた。2週間のオフはこの上なく充実していた様子。「だいぶゆっくりして、だいぶリフレッシュできて」。シーズン中盤戦に向けエネルギーチャージはバッチリだ。
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「自分の趣味を満喫できました」。一時帰国中は代々木でプロレスを観戦し、別の日に訪れた神宮球場では大好きな阪神が9回二死からヤクルトに逆転勝ちし、「盛り上がりすぎて、その後、3kmくらい歩いちゃいました」と大興奮。束の間の充電期間になった。
予選会を突破して迎えたルーキーシーズンは、第1回のリシャッフル(出場優先順位の入れ替え)で年間ポイントレース80位以内という上位資格の確保に成功。最初の目標はクリアしながら、帰国中に思うところがあった。「気持ち的にも自信を失くしてしまって、悪いところばかりをキャッチして、自分のプレーの全体を振り返れていなかった」
米ツアー6試合でトップ10入りは「DIOインプラントLAオープン」での1回(7位)だけ。予選落ちが3回あり、持ち前の思い切りの良さを失いつつあったかもしれない。
「(ポイントを)気にしていても、“小さいゴルフ”になってしまうのかなと思う。本当にチャレンジのつもりで来た。自分の今までのゴルフで、やれないことはない。だんだん良くなってきていて、ハマれば上位でできるんじゃないかなと思う。ゆっくり焦らずやっていけたらいい」
ツアーは6月末、同じニュージャージー州のバルタスロールGCで「KPMG全米女子プロ選手権」、7月にはカリフォルニア州のペブルビーチGLで「全米女子オープン」を控える。「ペブルビーチという有名で、素晴らしいコース。なかなか(ラウンドする機会が)ないので、本当に出られるだけでも良かったなと思える。できれば上位で回れるように。そこにピークを持ってこられるようなプレーがあしたからできれば」とメジャーへの意気込みも強い。
リシャッフル後の自身初戦は新規大会。多くの選手が大会の用意したマンハッタンのホテルから、フェリーで自由の女神像を眺めながらコースに通勤する。勝曰く、ニューヨークは「ごみごみしていて渋谷みたい。(地元の)鹿児島ではフェリーで桜島に結構行っていた。渋谷もあるけど、鹿児島もある」。挑戦は始まったばかり。目にするすべての新鮮さも力に変える。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)