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2022年 ペリカン女子選手権
期間:11/11〜11/13 場所:ペリカンGC(フロリダ州)

「ヒヤヒヤもの」 古江彩佳は池ポチャ→チップイン締めで巻き返しに望み

◇米国女子◇ペリカン女子選手権 初日(11日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6341yd(パー70)

最終18番、古江彩佳はセカンドを打った瞬間に悟った。「これは届かない」。ストームの影響で10日(木)のラウンドが中止となり、コースコンディションは当然ウェット。プリファードライでボールを置く場所にも注意を払っていた。ショット自体は悪くなかったものの、思っていた以上の水しぶきが上がり、ボールはピン手前の斜面を転がり落ちて池に消えた。

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17番ではアイアンショットでこの日初めてといっていいチャンスを演出し、反撃のバーディを奪った直後だった。アプローチをねじ込むチップインパーでの締めくくりに「ホントにヒヤヒヤものだったけど、何とか入ってくれて良かった。ラッキーでした」。1オーバー78位とカットラインを見上げるスタートながら、2日目に望みをつなぐ形となった。

54ホールに短縮されたことで日本から連戦で臨む疲労も少し回復。前日は「スター・ウォーズ」のドラマシリーズ「マンダロリアン」を見てリラックスしたという。心身ともにリフレッシュして入った初日はコースの変化、2月の試合以来となるフロリダのバミューダ芝への適応に手を焼いて左へ引っ掛けるようなミスが目立った。

本来フラットなスイングに特長のあるタイプだが、ダフることをいやがってクラブが上から入りがちだったと自己分析。キャディのマイク・スコットさんとも話す中で原因に確信が持てたのは終盤を迎えてからだったと振り返る。

10番では「乗せたら終わり」と表現する手前のグリーン面にセカンドを置きながら、土手越えのロングパットの後で5m近いパーパットを沈めるナイスセーブ。目の前で同組のキム・ヒョージュ(韓国)が6アンダー「64」と完ぺきなプレーを披露しても、「自分と相手の状態と比べても全然違うものだと思って、あまり意識していなかった。焦りはなかった」。ひたすら自分の修正ポイントにフォーカスしたことで巻き返しの下地を整えられた部分はある。

「ちょっとドヨンとした感じのラウンドだった。あしたはもっとバーディが多く獲れるように頑張りたい」と顔を上げた。(フロリダ州ベルエア/亀山泰宏)

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