開幕2日前は雨の中で調整した

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 事前(1日)◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6616yd（パー72）

来季の出場権をかけた米女子ツアーの最終予選会に申し込んでいる勝みなみも「できれば行きたくない」という本音はある。国内ツアー最終戦「リコーカップ」(11月24日～27日)後に控える計8日間144ホールの戦い。それを今大会の優勝で回避できるとなれば「パーセンテージはゼロじゃない」と力を込める。

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米挑戦に向けて少しずつ準備は進めている。現地の気温チェックを欠かさず、「暖かくても動きにくい」と着ぶくれすればスイングに影響が出るウェアは入念な下調べをしている。

会場は昨年と一緒で、ラウンド経験がある渋野日向子からコースの情報を聞くつもりだ。キャディは母・久美さんが勤める予定で「お母さん、トレーニングすごく頑張っています」という。

恐れているのはロストバゲージ。「（荷物の場所を追跡できる）エアタグを買ったんですけど、それでも怖いからクラブをもうワンセット持っていきたくて。クラブさえ届けば（試合が）できるけど、なかったら行っても意味がない」と不安は尽きない。

今大会のフィールドは78人とほかの試合と比べて少ないものの、世界ランキング1位のアタヤ・ティティクル（タイ）ら実力者が顔をそろえる。「勝ちたいと思っている試合で優勝するのは相当強運な人」。勝負の世界は甘くないが「ショットの調子もそこまで悪いわけじゃなくて、むしろ良い方。そこは自信を持って、あとはパターが入ってくれれば」と前を見据えた。(滋賀県大津市／石井操)