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芝を投げたら怒られる? 日本トップアマの練習ラウンドをのぞいてみた

◇アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権 事前(1日)◇サイアムCC ウォーターサイドコース(タイ)◇6309yd(パー72)

過去3度の「アジア女子アマ」で2勝を挙げているチームジャパンの注目度は高い。今大会に出場する世界アマチュアゴルフランキング上位10人を見ても、日本勢が5人を占める。練習ラウンドをのぞいてみると、コーチと白熱の戦略会議が繰り広げられていた。

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池に沿う形で左にドッグレッグした17番(パー4)。新地真美夏(しんち・まみか/相模中3年)が風向きを読むため芝をちぎって投げると、コーチからストップがかかった。「そのやり方は正確じゃない。ここの風は、どっちからどっちに吹いている?」。新地に問いかけたのは、日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチームのアシスタントコーチを務めるクレイグ・ビショップ氏。ヘッドコーチのガレス・ジョーンズ氏の紹介で、2017年からチームをサポートしている。

木や看板など障害物があれば、ティイングエリアで体感する風が実際に吹いているものと異なる場合がある。コンパスを持ち歩き、正確な方向を測るのがビショップ流だ。「特にこのコースは設計上、同じ向きの風が吹く。1週間を通して風は変わらないだろうから、それを(事前チェックの段階で)正確に把握することが大切」と話した

風向きだけではない。なぜその番手を選択したのか、逆になぜこの場所でその番手ではダメなのかを常に選手に問いかけ続けた。今年の海外メジャー2試合でビショップ氏にキャディをしてもらった橋本美月(東北福祉大2年)も「自分はどうしたいの?ここで何をしたいの?」と質問攻めのラウンドを経験した。

聞かれた選手は言葉に詰まって困惑することもあったが、じっくり考えて言葉を返す。繰り返すことで選手自身に戦略を考えさせると同時に、その選手がどこに悩みを抱えているのかを探る目的もあった。

最初の練習ラウンドを終えて「日本勢は優勝争いできる」と話したビショップ氏は、自信をのぞかせる理由にも触れた。「今年、シンガポールで日本チームが優勝した『アジア太平洋女子招待ゴルフチーム選手権』にコースが似ている。コース自体はイージーだから、あとは風に対応できるかどうか」。質問攻めの18ホールを開幕まで続け、万全の準備を整える。(タイ・チョンブリ/谷口愛純)

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2022年 アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権

  • 2022/11/03~2022/11/06
  • サイアムCC(タイ)


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