メジャー最年少優勝を樹立した、ニューヒロインの喜びの声/クラフトナビスコチャンピオンシップ
悲哀に満ちた2人のプレーヤー/クラフトナビスコチャンピオンシップ
スーザン・ペターセンと同じ最終組で回っていた朴セリは、ラウンド序盤に、一時5アンダーまでスコアを伸ばし、2ストロークのリードを奪った。この時点で朴の優勝かと思われたが、その後、優勝争いから脱落。そしてトップに躍り出たペターセンは、14ホールを終えて6アンダーまでスコアを伸ばしたが、その後3ホールをボギー、ダブルボギー、ボギー。18番ではバーディパットをショートして、プレーオフに持ち込むことが出来なかった。
スーザン・ペターセン
「どうして、ああなってしまったのか分かりません。2位に終わってしまったのは悔しくて仕方がありません。先週自己ベストの2位に入って、自信を付けたところだったのですが、本当に残念です。先週は相手が良いプレーをして負けたという感じでしたが、今回は、本当に自滅です。15番のボギーと16番のダブルボギーの時点でもう終わったと思いました。トップは4アンダーだと思っていたのです。最終ホールに来て、バーディならプレーオフと分かったのですが、パットはライン通りに打てたのにショートでした。この経験から本当に多くの事を学びました」
記者
「前向きな姿勢は素晴らしいと思いますが、今日のラウンドのある時点で、優勝できると、結果を意識してしまったという事はありますか?」
スーザン・ペターセン
「今日はずっとスコアボードは見ていませんでした。でも、16番でダブルボギーを叩いたあと、もうだめなのか、まだチャンスがあるのか、自分の位置が知りたかったのでスコアボードをチェックしました。とにかく今日は全てのタイミングが悪かったです。スタートは2つボギーが来て出遅れましたが、その後、すぐに取り返しましたし、調子は決して悪くなかったのです。後悔しても仕方ありませんが、十分優勝のチャンスがあっただけに残念です」
朴セリ
「このコースの上り4、5ホールはとても難しいのですが、そこで4つもボギーを叩いていては、とても優勝なんて出来ませんね。こういうラウンドも、時にはあるでしょう。今日は全体的に見て、それ程悪い出来ではなかったのです。フェアウェイキープも、パーオン率もそれなりでしたし、パッティングもまあまあでした。でも終盤は、全くパットが決まりませんでしたね。ゴルフでは、こんな日もあるでしょう。それでもトップ10に入ったのですから、良しとしましょう」
記者
「今日のラウンドでトップに立ったときに、優勝を意識しましたか? 結果を考えてしまったのが良くなかったのでしょうか?」
朴セリ
「もちろん、優勝のチャンスがあるなとは思いましたが、それがマイナスに影響したとは思いません。1打1打に集中する事が出来ましたし、どうしても優勝するんだと、無理をして攻めたりという事もありません。良いプレーをしようと心がけたのですが、結果には繋がりませんでしたね。また来年頑張ります」
来年頑張ると言っていたのは、今回キャリア・グランドスラム達成がかかっていた朴セリ。一方、もしもスーザン・ペターセンが優勝していれば、LPGAツアーでは初めてのノルウェー人チャンピオンの誕生となっていた。