「トラストゴルフ スコットランド女子オープン」リーダーボード
2022年 トラストゴルフ スコットランド女子オープン
期間:07/28〜07/31 場所:ダンドナルドリンクス(スコットランド)
圧巻Vもアクション控えめ 古江彩佳が徹底した「気持ちをフラットに」
◇米国女子◇トラストゴルフ スコットランド女子オープン 最終日(31日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6584yd(パー72)
15番で尾根越えの10mのバーディパットをねじ込み単独首位に立ったが、リアクションは歓声に小さく手を挙げて応えるのみ。ボギーなしの10バーディ、大会記録の「62」をたたき出しても、古江彩佳が大きく喜ぶ姿を見せたことは一度もなかった。
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冷静さを保ちつつ、かといって気が張り詰めているわけでもない。「ハイテンションになるのは、あまり良くない。いつも気持ちをフラットに」と、アマチュアの頃から数えても、ガッツポーズを取ったのは数えるほど。気持ちの浮き沈みは表に出さないことを徹底し、優勝争いの緊張はのぞかせずに目の前の一打に集中した。
首位との4打差を追いかけた最終日、序盤から次々チャンスにつけてスコアを伸ばしていく。「ショットがついてリズムよくバーディが獲れたという感じ。うまく集中できていて、気がついたら6連続」と、6番から怒とうのバーディラッシュで11番を獲ったところで首位に並んだ。
優勝を強く意識したのは17番に入ってから。前のホールでスコアボードのトップに立つ自分の名前を確認し、「これを決めれば、確実になる」とバーディパットを打つ自分にプレッシャーをかける。7m弱を決めて通算20アンダー、2位に2打差をつけていた。
18番グリーンに上がるときには、優勝する自分の姿が浮かんでいた。「最後のバーディパット、決めたいなって。外れるのはかっこ悪い」としっかり決めてコースレコードの「62」。歓声を上げるギャラリーに控えめに手を振り、ここでもガッツポーズは出なかった。
「すごくいいゴルフができて、優勝できて良かった」と終わって、ようやく笑顔が弾けた。次戦は海外メジャー「AIG女子オープン」に参戦。「変わらず集中できたら、今週みたいなプレーができると思う」と、今季最後の大舞台に弾みをつけた。(スコットランド・アーヴィン/谷口愛純)