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2022年 ロッテ選手権
期間:04/13〜04/16 場所:Hoakalei Country Club

来季シードは“ほぼ確実” 渋野日向子は惜敗2位に「ちょっと前進」

◇米国女子◇ロッテ選手権 最終日(16日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6603yd(パー72)

最終18番(パー5)でキム・ヒョージュ(韓国)をたたえた渋野日向子は、勝者を囲む輪から笑顔のまま離れた。クラブハウスへと続く階段を長い脚で、2段飛ばしで上っていく。涙はなくとも、悔しさは全身からにじみ出ていた。「70」の締めくくりで4日間アンダーパーを並べながら通算9アンダー2位。米ツアーメンバーとしての初勝利はお預けとなった。

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3打差を追った最終組対決は、中盤から一騎打ちになった。渋野は風向きの判断が難しい4番(パー3)で6mのチャンスを作りバーディを先行。5番(パー5)でキムが初バーディ。「なんとかパーセーブしてノーボギーで回れたのはうれしかった」と、スタート時と同じ3打差のまま突入したバックナインは渋野のペースだった。

11番(パー5)で5mを沈めるバーディで2打差に迫った。ショットが乱れ始めた相手を横目にバーディパットを打ち続けた。13番、15番、16番で下りの4m以内を外したが、「入れたい欲があったので少し引っかけ気味にはなっていたかもしれないが、3パットをしないことが大事だった」と追う立場であることを忘れず、パーを並べて2打差で追走した。

4日間、吹き止むことのなかった午後の強風。週末2日をノーボギーで耐えた渋野に、最後にチャンスが巡ってきた。キムが17番をボギー。1打ビハインドで72ホール目を迎えることになった。

「マン振りしました。思い残すことがないから」。イーグル狙いの最終18番(パー5)、右に打ち出された1Wショットは上空で左に帰り、追い風も味方にフェアウェイを跳ねた。315ydのビッグドライブだ。

残り221ydの第2打は7Wを握った。フォローの風ではグリーンのピンが立つエリアには止められない。「奥のバンカーに入ろうが、ピンの奥に行こうが、手前のバンカーに入ろうが、どこでも良い」。3打目のチップインを目論んだセカンドは狙い通り手前のバンカーへ。だがその直後、キムがバーディを確実とする絶妙なアプローチを見せた。渋野はバンカーショットを決められずにゲームオーバー。「果敢に攻めた結果ではある。もう少し3打目を寄せたかったし、最後も入らんで、なんか悔しい終わり方だなって」と敗戦を受け入れた。

とはいえ、4日間の戦いぶりには胸を張る。「やっぱりここまで3日目、4日目で落とすことがすごく多かった。上位に食い込めば食い込むほど」。3月「JTBCクラシック」では「68」の翌日最終日に「80」、「シェブロン選手権」は「66」の翌日3日目に「77」と崩壊。「Qスクールもそう。2年前の全米女子オープンも首位で迎えて(最終日に)落とした」。それだけに上位で「伸ばせたこと、自分のゴルフが最後までできたことが個人的にはちょっと前進しているかなと思いたい」

2019年「AIG全英女子オープン」以来となる米ツアー2勝目、ツアーメンバーとしての初勝利は逃したが、2週前の前戦「シェブロン選手権」の4位と今大会の2位で年間ポイントレースは15位に浮上した。計498.625ptは、フルシード獲得となる80位のボーダーラインを昨季実績(381.280pt)で大きく上回る。シーズンはまだメジャーも4大会残る前半戦で、シード獲得は“ほぼ確実”と言える状況だ。

次週からカリフォルニア州ロサンゼルス近郊での2連戦。一回りの成長を感じて、米本土に向かう。(ハワイ州エワビーチ/桂川洋一)

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