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プレーオフ強すぎかモネ 「自信あります」稲見萌寧は必勝パターンで銀メダル

東京五輪 女子最終日(7日)◇霞ヶ関CC東コース(埼玉県)◇女子6648yd(パー71)

勝って銀--。稲見萌寧が通算16アンダーの2位で並んだリディア・コー(ニュージーランド)とのプレーオフを制して、銀メダルを手にした。元世界ランキング1位、前回「リオデジャネイロ五輪」銀メダリストを相手に動じなかった。ツアー通算7勝のうち“3戦3勝”をマークしているプレーオフ。全勝の戦歴を振り返る。

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2020年「スタンレーレディス」

悪天候で36ホールに短縮された競技で、浅井咲希ペ・ソンウ(韓国)との三つどもえの争いを制してツアー2勝目を飾った。1ホール目にバーディを奪ってガッツポーズ。初めてのプレーオフにも「良い緊張感もあって楽しかった。どれだけ強い気持ちでいられるかだと思っていた」と堂々。「(自分は)中途半端に追い込まれるとシュン…となるんですけど、究極的に追い込まれたら強いと自分でも思っちゃいます。ここぞ、という勝負時は何が何でもやってやる!という気持ちになる」。大器の片りんをうかがわせた。

2021年「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ」

単独首位でスタートした最終日に、2位から出た永井花奈に追いつかれ、3ホールにわたるぶつかり合いを演じた。最後はグリーンサイドから20ydのアプローチを1.5mに寄せて、パーセーブで決着をつけ「最後まであきらめないで本当に良かった」とうなずいた。座右の銘は、ゴルフを始めるきっかけとなり、2018年に死去した父方の祖父にもらった「忍耐」という。「ゴルフというより、すべてつらいことに我慢して取り組めっていうことだと思うんです」と天国に思いをはせた。

2021年「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」

ともに首位から出た小祝さくらとの一騎打ちは、互いに当時のシーズン3勝目、通算5勝目がかかったゲーム。2ホール目で8mのバーディパットを「これを決めなきゃ、勝てない」とねじ込んだ。「プレーオフの自信はあります。(正規の18番でパーパットを)外しても、『もつれ込んだ』と思い込まないようにした。そう思うと気分が下がる」と戦闘モードを緩めることなく、タイトルにまい進。2週連続優勝で五輪代表争いの日本勢5番手(当時)を確保し、その後の猛チャージにつなげた。

2021年「東京五輪」 ※銀メダルをかけたプレーオフ

ネリー・コルダ(米国)の金メダル獲得を見届けた後、コーとは笑顔で18番ホールへ。1Wを振り切ってフェアウェイに置き、バーディこそ奪えなかったが、確実に2パットパーを決めた。第1打を右サイドのバンカーに入れ3オンを強いられた相手がパーパットを外すと、22歳のシルバーメダルが決定。「リディアがパットを決めて(2ホール目の)10番ホールに行くという感覚だったので、少しびっくりして。でも私は、プレーオフは勝率が100%。『勝ちにいこう』という話をしていきました」とツアーでの自信を大舞台で力に変えた。

2021年 東京五輪



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