山口すず夏のプロフィール&戦績
2021年 キア・クラシック
期間:03/25〜03/28 場所:アビアラGC(カリフォルニア州)
オーランドに加わった新たな日本人 山口すず夏のゴルフ漬け米国生活
◇米国女子◇キア・クラシック 事前(23日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)
松山英樹、畑岡奈紗、小平智…米ツアーで戦う多くの日本人選手が拠点を構えるフロリダ州オーランドに新たな“仲間”が加わった。2019年から米女子ツアー(LPGA)に挑戦している山口すず夏だ。
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カリフォルニア州サンディエゴなども候補として挙がっていた中、1月から新生活をスタート。シーズンが始まる前に畑岡と練習ラウンドを重ね、松山や小平との練習で直接質問をぶつけるチャンスにも恵まれたという。
「周りに日本人の先輩方がたくさんいるのは、すごく心強い」と感謝した上で、受け身にならないのが20歳の成長。「言われたからそれをやる(だけ)じゃなくて、考えて、そこから自分でやっていかないといけない。それが去年学んだこと。ちょっと悪くなったときにゼロから新しいことをやろうとして、迷路じゃないけど、そういうところがあった」
助言を通じて引き出しを増やすことも、これまで積み上げてきたものを磨くひとつの手段。地に足をつけて、高い壁に立ち向かおうとしている。
「前よりも練習時間が自然と増えて、ほとんど一日中ゴルフ場にいます」と笑う。拠点ができたことで練習環境が充実しただけではない。昨年、海の向こうから何度も届いた同学年の活躍も背中を押している。「エッティ(古江彩佳)がたくさん勝って、ユナ(西村優菜)も優勝した。すごいな、うれしいなって。負けたくないって思いは(自然と)出るので、モチベーションになっていることは間違いないです」とうなずく。
オーランドのセミノール州立大で腕を磨く長野未祈と念願の再会が実現したのも、ようやく今月に入ってから。14歳で「全米女子オープン」に出場した山口と15歳で「日本女子オープン」の優勝を争った長野。“ミレニアム世代”の中でもひときわ早く名前を売った2人は、山口の家で父・裕之さんの手料理を食べながら旧交を温めた。
この大会は初出場。2年前はマンデー予選のプレーオフに1打届かず、そのまま現地に残って畑岡の優勝を見届けた。コロナ禍で日本との往来が大変になり、「10月くらいまで帰らないかもしれません」と覚悟を決めて挑む3年目のシーズン。「風があるとそんなに簡単ではないけど、攻めのゴルフをしていきたい」と力を込めた。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)